変身! 虚無僧仮面!?

先日の篠笛講習会を開催してくれた和楽器屋さんは、楽器以外にも、尺八や篠笛の製作に必要なものを市販していました。とりあえず、カタログをもらっていたのでじっくり見ましょうか。
まず目を引いたのが、挟まってたチラシの虚無僧変身セット。(違)正確には「虚無僧法具セット」です。
虚無僧さんって、大きな駅前にたまにいらっしゃる、籠みたいなのをかぶって尺八を吹いている方々ですね。あなたも明日から変身! (コスプレじゃないって)あ、これ、まじめなアイテムです。楽器もプロ仕様の物を使えるし。
別に萌えアイテムでも宴会芸でもなく、れっきとした虚無僧さんのお使いになる衣装一式なんですが、まさか一般人が簡単に買えるとはねぇ。まず寺社で修行して、お師匠様のOKをもらわないといけないのかと何となく思っていました。
そういう物なんで、間違ってもこれを着てポーズ決めて悪の妖魔に尺八をぶん投げたり、夜の街を怪盗のようにさまよっちゃいけません。昔、某少女漫画にそういう人いましたが。(今もリメイクして放送してますが、彼が虚無僧なら驚いて悪の妖魔もやる気を無くしたことでしょう)
まあ、虚無僧さんは世の平和を祈っておられるでしょうから、その意味では正義の味方かも。さて、変身費用は?

  1. 天蓋(てんがい)=被ってる籠状の物=?18,000
  2. 大袈裟(おおげさ)=肩にかける物=?20,000
  3. 手甲(てこう)=手にはめる物=?1,500
  4. 脚絆(きゃはん)=和風タイツ?=?1,500
  5. 刀袋(かたなぶくろ)=帯と着物の間に挟み入れる=?5,200
  6. 偈箱(げばこ)=「明暗」って書いてある首から下げる箱=?4,200
  7. 印籠(いんろう)=水戸黄門で有名な薬入れ=?3,600

ここまでセットで?54,000を特価?49,000だそう。それに

  1. 寺用着物=?18,000
  2. 帯=?8,000

しめて?75,000。さらに尺八や草履なども買わなきゃいけない。高いか安いかはよく分かりません。
虚無僧さんは、これらをそろえていらっしゃる、と。新宿の街角でよくお見かけしますが、なぜに虚無僧ということをしておられるのか、伺ってみたい気もします。