シンプルでも、奥が深い。

ではカタログの紹介の続き。今日は篠笛。
例によって1ページ目は篠笛の説明です。実に良くまとまっています。

一般に篠笛と言われている物には実は3種あって、民謡や長唄用の「唄用」、お祭りに欠かせない「お囃子用」、そして、現代の音階(ドレミ)に対応し、裏孔を空けた「みさと笛」です。
そして、管の装飾でも3つに大別できます。孔と漆だけの加工の「素竹」、頭部と足部に藤を巻き付けた「天地藤巻き」、さらに一つ一つの孔の間に藤を巻いた物もあるようです。

これだけシンプルな作りでも、調によって12種類もあります。中音域の六から八本調子が初心者にお勧めなようです。で、種類によって、吹き方にコツがいるようです。奥が深いなあ。

先日の講習会で、素竹をお借りしていましたが、軽い割にはしっかりとした印象でした。管の表面はとくに加工はなさそうで(磨いたりヤスリをかけたりはしているかもしれませんが)、内側に朱漆がしっかりと塗られていて、素朴ながら上品な印象でした。
他にカタログには、ビデオやケース、教則本、手入れ具などが出ていました。まあ、先日の博多人形のような面白い物は無いようでした。

でもまあ、ビデオや西洋音階への対応などで、日本の笛を未来に伝えようというのは、いいことだと思います。技術と伝統、ですね。