使う道具は。

竹笛制作に使う道具をご紹介します。



作業台は30cm各くらいの大きさ。木製。この写真では分かりませんが,上が厚み1cmの合板2枚,間に直径3cmの円柱、下が同じ合板3枚です。こうして,下に重しがあることで,ベンチバイスを取り付けてもひっくり返らないようにしました。この板は、DIYショップの半端品コーナーで発見。1枚100円です。まったく同じ大きさで5枚ゲット。


画面左の青いものがベンチバイス。(見づらいと思いますが)竹をはさんで固定します。いわゆる万力。これを使うために作業台を作ったようなもんです。なお、直接はさむと竹が傷むので,補助具を付けています。ない場合は布をはさめばいいと思いますが。


左上の青いのが電動ドリル。充電式コードレスで,野外でも活躍。笛制作につかっているドリル刃は直径1cmの物です。この大きさがもっとも鳴る唄口を作れるようです。


左下の銀色が鋸,「スーパー技工」という、替え刃式でどんな素材にも対応するもの。竹には竹専用の刃を使うことをお勧めします。普通の木工用だと,独特の繊維感に合わず,きれいに切れません。もう、刃の立ち方が全然違いますよ!


鋸の右の長い物が、錐。唄口の下穴を開けるのに使います。


3本の棒は、直径1cm、長さ30cm~40cmの丸材に、両面テープでサンドペーパーを巻き止めた棒ヤスリ。荒削りに#60、中仕上げに#100を愛用しています。100円ショップのまとめ売りサンドペーパーを使ったら,あまりにも耐久性がなくてがっくり。やはりDIYショップでいい物を買いましょう。1枚40円くらいだし。まあ、いま在庫している物は使い切るつもりですが。


下に敷いてあるのが紙ヤスリで、上の丸い輪が幅5mmの両面テープ。紙ヤスリの端に、半分はみ出すように両面テープを貼り、裏紙を剥がして棒に留めます。あとは棒を転がし、1周したらナイフで紙ヤスリを切り取れば棒ヤスリのできあがり。幅5mmのテープを使うと,留める時はノリが少なくて厄介ですが、剥がして新しいのに交換する時は楽です。なお、100円ショップのダイソーなどで手に入りますが,ない場合は市販の幅1cmの両面テープでも大丈夫です。剥がす時はやっかいですけど。


一番右の小刀は、TajimaのLC-703という、これまた替え刃式のもの。ハンドクラフトを趣味とする人なら,1本は持っておいて欲しい!  詳細はこちら。(英文ですが)
http://www.right-tool.com/4inmulbytaj.html
ホビー用鋸,ホビー用小刀、プラスティックカッター、粘着剥がし器
この4本がまとめて1本になっていて、替え刃も別売しています。重宝するんですよね。主に小刀を肥後守的に愛用しています。


これらの道具は、DIYショップ(東急ハンズなど)で手に入ると思います。とりあえず、竹に穴開け加工をして、ヤスリで仕上げるまでに使う物はこれくらいです。全部そろえて、2万円くらいでしょうか。一度そろえてしまえば長く楽しめますね。まあ、別に笛を作るからと言って、特別な物は無いのですが。


作業台はやはり、自作の方が安上がりです。ねじを留めるのに電動ドリルは使った方がいいし,柱もDIYショップで切っていただいた方が正確。(実は木工が苦手で、きれいにまっすぐ切れないんです。これ、悩み)でもそのあたりを考えても、家具屋やDIYショップで買う物より,自分向きに作れますしね。


次回からは,実際の作り方を少しずつご紹介します。画像は1日1枚だけしかアップできないので,本当にゆっくり進めますが,オリジナル「風の笛」秘伝! (なんちて)
ではお楽しみに。