web 2.0をXOOPSで目指すことと生涯学習とかの覚え書き。

まだこの日記にリンクはり付けられる状態まで行ってない(ベータ版ともいえない)ですが、ある事情から先月からXOOPSで同窓会サイト作りはじめてます。(早くおおっぴらにしたいです!!)
で、そこに集まってくださるのは、webサイトを検索くらいは使ったことがあるけれど、自分で物を書く為にはあんまり使ったことがない人々。ベータテストとして使っていただいています。
以下、いろいろと思うところを書いていきます。かなり分かりにくい文章ですが、まずは自分の為のブレインストーミングとしての記述なので、ご了承ください。
そのうち、同じ主旨でリライトするかもしれません。


とりあえず、Webアプリケーションの基本……文章書きってことで、フォーラム(BBS)の書き方から始めていろいろサポートしていて、「これって生涯学習の入り口になってるのかな」と思いはじめました。
Yahoo!は知っていてもgoogleを知らないレベルの人々のweb水先案内人を仰せつかっております。そのうち、各自のブログとかスタートさせていただく予定です。(ブログ系モジュールの評価中なので少し先になるかもしれません)それと、写真集を始められたらこの日記にもリンクを張るつもりです。
そうなってくると、面白いことになると思っています。いろいろと。


googleRSSが空気みたいに日常な自分としては、色々と密やかなるカルチャーショックも多く。ネットが面白いから「はてな」にはまり、「wiki」を経てXOOPSにたどり着いた自分が、今度はWeb 2.0的な……Webアプリケーションの世界を少しずつ伝授していくことになり。すごく不思議な感じもしています。
はてな」の中の人たちと、「はてな」の先輩ユーザさんとか、いろいろなアルファブロガーな皆さんから勝手に教えていただいたことがたくさんあって、ホント自分はネットユーザとしてもwebデザイナーとしてもまるっきり未熟者なんですけど、これでもみんなの役に立てててうれしいかな……と。
サイトの不具合とか分かりにくいところはフォーラムで常に受け付けるようにしたのは、あきらかに「はてな」さんの良い影響だと思っています。フォーラムでまとまってからFAQにコピペすればいいので、最初からFAQに書くよりも「濃い」「実践的な」情報になります。


それで、このサイトで目指す方向性は、当初は

  • メンバーの交流が出来る
  • 過去作品写真集を作る(同窓会とは言っても美術サークルなので……)

くらいの要望だったのですが。

とかを読んでいて、それだけじゃなくて、メンバーのwebの「使い方」の向上を通して、創作活動をサポートしていけるような個人ツール集みたいなモノになるといいんじゃないかとか、考えはじめたところです。
(技術に溺れることになりかねないので、慎重に進めるべき話ですが)
創作を続ける限り、ずっと使い続けられるようなツールとしてのサイトであり、かつ、創作活動の広報場所でもあるようなシステムになりうるのではないかと。つまり、創作ライフがある限りにおいて、生涯学習の場所となりうるのではないか……と。
ここで注意しなくちゃいけないのは、「ポータルサイト」が目標という意味ではありません。webポータルとして優れているサイトはたくさんあるし、メンバー各自がそれなりにマイポータルを持っているはずなので(ポータルなんて人によって違うし。ある人はYahoo!かも、ある人はMSNかも、ある人はexciteかもしれないし、ほかにも……)それを邪魔するとか、それを乗り換えさせるとか言う意味じゃない。(だいたい、Yahoo!とかに勝てっこないし)
そうじゃなくて、生活の中で情報が必要なシチュエーションのサポートサイトとしての働きを持てないか。


日常やwebから学んだことを書いていける、あるいはメモやtodoを作れる、そういう場所としての活用を考えてもいます。
そういった日常をwordに書くのではなく、webに書く。そして、共有できる部分は共有し、多くの人の役に立てたり、自分が更に学んだりするわけです。
そういう場所になっていけるといいなあと。ポイントとしては「共有できる」「共同で作れる」「オンラインに書く」ということですね。


人が何かをしたり、考えたりすると、そこに文脈に出来るかとかは分からないにしろ、「情報」が生まれると思うんですよね。
それをその人がOKする限りにおいて、ネットに書いてみると、何かが起こるかもしれないですね。
たとえば、マイオリジナル竹楽器である「風の笛」を作る方法をざっと書いてみると……。

「風の笛」の作り方(メモ書き。2006年2月6日版)

  1. 竹は直径2センチくらいの虎竹。乾いているモノがいい。
    • ハンズは高いので、ジョイフル系列のDIYショップがお勧め。
  2. 直径1cmの穴をあけられる電動ドリルの刃を電動ドリルに取り付けておく。
  3. 節の所ごとに切る。竹用ののこぎりが良い。
  4. 節側の上から5ミリ〜1cmくらいのところにキリで下穴をあけ、ドリルで本当の穴にする。(ココが唄口になる)
    • ココで割ること多し。割らない為には、穴の位置の上下にメンディングテープで補強してからドリルを当てるといい。
  5. 下側(あいている)に斜めにナイフを当てて、くるくる回して少し削っておく。(下から指を入れて音を変える笛なので、斜めっていると使いやすいし音もきれいになるみたい)
  6. 紙ヤスリを棒に巻いた物か丸棒ヤスリで中をきれいにする。
  7. 音の高さよりも強度にこだわる場合、中に人工漆を塗っても良い。
    • 漆を塗るとどうしても音高が変わってしまう。
    • 薄いニスくらいなら問題が少なそう?(まだ実験してない←todo事項)


はい、情報出来上がり。
これに写真とか動画とか音声とかの追加情報を加えると、立派な工作マニュアルになるのです。
多分、文章だけでは正確には伝わらないはずなので。それに、書き表せないコツとかもあるし。
常に未完成ですよ! 常にベータバージョンですよ! と宣言しておけば、今、どこまで明らかになっているかというコトをふまえた、「生きたマニュアル」に出来ます。


で、コレを見た人が実験してみて、あたらしいコツを見つけたらトラックバックしてくれたりするかもしれません。そうすることで、自分だけの物だった「風の笛」作りが、人に伝わって広まるかもしれないのです。ブログやwikiといった、「共同性のある情報ツール」なら、こういう可能性が出てくるわけです。
現に、この日記に竹笛ネタを書いていて、安い竹のあるお店を教えていただいたこともありました。ハンドルネーム竹主喜さんには今でも感謝してます。(竹笛作りが大好きな竹主喜さんのココログは、日記の上の方から常時リンクしていますがこちらです)
今分かり切っている情報を集め、かつ、他人からのフィードバックもある。こんな効率的な発展的メディアはないですよ。
生涯学習とは、自分のライフワークを深めることと個人的に定義しているのですが、これからの「生涯学習」で、web 2.0的なものは結構キラーアプリと言うか、キーワードと言うか、必須ツール? になっていきそうな予感がします。


ただし、著作権や、アイデアに関する知的財産権も問題になります。パクられて他人に「最初から自分のものですよ」と言われたら、さずがにわたしもいい気分ではない気はします。
そういったことを解決するのにGPLとかクリエイティブコモンズとか、自由利用マークとかのシステム(概念と言った方がいい?)があるのですけれども。
(ちなみに、左上の自画像をクリックした先で宣言していますが、この日記内で私に著作権があるものはGPLにしていますよ。ご注意下さいね)
こういった注意点とか、逆に知らず知らずに他人の著作権知的財産権を侵さないようにすることとかには、注意を払う必要もありますね。


アクセスコントロールも問題になります。
まだ未発展・未発表の作品や学習内容について、どこまで書くべきか。
個人の趣味ではそれほど問題ではないかもしれませんが、シチュエーションやジャンルによっては問題になるかもしれません。
はてなダイアリーで言うところの「プライベートモード」……自分と許可したユーザのみ参照可能である情報、という区画も、共有さ・公共さとは逆行するかもしれませんが重要です。
どういったものにどの程度許すかは、経験して学んでいくしかないのでしょうけれども……。
それ以上に、プライバシー的な問題は、自分で管理していかなくてはなりません。
特別な理由が無い限りはwebでは匿名の方が安全、という考え方もあります。


さらに、問題になるのは、マニュアルやシステムがこういった問題点についての準備ができていても、ユーザーに周知徹底できるか、ということです。
例えば、あるブログモジュールには「プライベートモード」があるということをサイトのヘルプに書いたとします。
しかし、それを知らない(マニュアルを読まない)で使っていて、あるとき事情があってユーザが「ネットに書きすぎた!!」と後悔したら。一応、ヘルプで告知はしているのだからユーザの責任になりますが……。それとは別に、知ることが出来なかったことは、「デジタルデバイド」的な問題点になっていきます。
こういった告知について、ネチケットを習得してもらうことについて、効率的な方法を考えて実践することもコミュニティサイト管理人の仕事でしょうね。
ヘルプへのアクセシビリティを上げたり、分かりやすい文章&事例を心がけたり。
具体的な事例としては、はてなさんの「週刊はてな」「はてな塾」の取り組みは本当に参考になります。
読みやすいメールマガジンとして流しておくというのは良い方法です。
他のブログサイトやポータルサイトのこういったサポートについて、あまりにも自分が知らないので、勉強しなければいけませんね……。←todo


さらに、頻繁に遊びにくるユーザとあまりこないユーザのスキル差や情報格差も考えておかなくてはなりません。
まあ、あまり来ないユーザは必要性を感じていないか、パソコンそのものが嫌いとか、時間が取りづらいとか、いろいろ事情があるでしょうし。
あまりにも早くシステムをアップしすぎると、ユーザが付いてこられなくなりますので、バージョンアップはゆっくり目(ただし進歩を止めるということではなく)を心がけた方がいいのかもしれないですね。
新しいことが多すぎるとユーザーが離れてしまうかもしれないし。いつまでたっても変わらないのでは発展性が無いし。
その辺りのバランスも考えておくべきかもしれません。ユーザーの習得速度に合わせて。


そうして、情報を自分から発信することで、「情報学」そのものを学ぶみたいな意味での生涯学習にもなるのかな。そんな気もしています。


さて、この辺で大きなところは出尽くした感があるので、ちょっとまとめてみます。

このサイトの目指す姿と想定される問題

  • システムはXOOPS
  • サーバはレンタル。
  • 同窓会の公共告知場所でもあり……
  • かつ、ポータルではなくユーザのweb生活、情報生活の個人ツール集、サポートサイトとしても十二分に使える場所
  • サポート窓口は常に開けておく。
    • 窓口をフォーラムにすることで他のユーザとも共有する
  • 「共有できる」「共同で作れる」「オンラインに書く」
    • 「生きたマニュアル」=常に未完成ですよ! 常にベータバージョンですよ! と宣言。
  • 今分かり切っている情報を集め、かつ、他人からのフィードバックもある。効率的な発展的メディア
    • 生涯学習とは、自分のライフワークを深めることと個人的に定義
  • 著作権知的財産権をおかしたりおかされたりしないこと
  • アクセスコントロール
    • プライベートモード、プライバシー情報
  • 問題点と解決策をユーザーに周知徹底する
  • ユーザーの習得速度に合わせた発展
    • ただし進歩を止めるということではなく。
  • 情報学の生涯学習
    • 情報を自分から発信することで、「情報学」そのものを学ぶ