めぐろめぐり。

以下4枚、目黒・自然教育園にて。



都にも森があり、空はとても高いのです。木々の切れ目から降り注ぐ大気は美しい。

たった一枚の葉にも、生命のつやがあります。虫食いだらけの葉っぱでも、光ひとつで目を奪ってくれました。

水鏡に映る橋は、この世とかの世をつなぐイマージュ。

この先に続く世界は何処? 未知の路への旅立ち。


今日は、目黒の名所めぐりをしてきました。東京都写真美術館でちょっとした用事を済ませた後、松岡美術館自然教育園庭園美術館→目黒シネマ、という、なんとも忙しいルートでした。

松岡美術館・企画展「花鳥画への誘い」

http://www.matsuoka-museum.jp/
中国陶磁器やガンダーラ美術などのコレクションがある松岡美術館日本画も所蔵しているようですが、私は岡本秋暉「花卉孔雀図」に驚きました。そこにクジャクの羽があるような質感と美しいグラデーション。神々しさといいますか、何とも「生きて」いるような迫力でした。
また、言太金昌「聴秋悲夏」は山奥の湖のほとりの描写のように見受けられたのですが、何ともマイナスイオンを大量に発しているような絵で。こんな自然の中に行ってみたいなあと……。
まあ、この後、都会の自然の中に足を運んだのですがね。

自然教育園

http://www.ins.kahaku.go.jp/
目黒の森、といいますか。冒頭に4枚写真を挙げましたが、東京とは思えません。目黒駅からたかだか徒歩15分くらいなものなのですよ、ここは。
目黒駅前なのに、都会なのに、鳥がいて池があって虫やら森やら……。
中を歩いて廻るとあっという間に1時間くらいは過ぎてしまいます。
リフレッシュしたい人には本当にオススメの散歩道です。肺の中がきれいになった気がしました。

東京都庭園美術館・企画展「アール・デコ・ジュエリー−宝飾デザインの鬼才シャルル・ジャコーと輝ける時代−」

http://www.teien-art-museum.ne.jp/
展覧会の前に、すでに建物自体が展示品のようなのが庭園美術館ですね。
宝飾品をじっくりと拝見する機会はなかなか無いのですが、今日ばかりはなめるようにじっくりと見てきました。
特に気に入った物が、1929年に作られたダイヤモンドいっぱいのブローチです。11章の展示室にあった物です。一粒一粒はとても小さなダイヤでも、集まることによってそれぞれの個性が逆に際立ち、碧から黄色、赤も蒼も様々な輝きを見せてくれる物なのですね。そう、全ての色はダイヤにあるのかもしれません。ちょっと目線を変えただけで色が変わるので、見飽きる事がありませんでした。
自分の未来像は、このブローチのように、自分に関わってくれた人々がみんなそれぞれの色合いでキラキラしてつながっていけたらいいなあ……なんて、考えながら見ていました。自分にとっての人生の成功像って、きっとこのブローチみたいな感じなのだと思います。

目黒シネマ「ブレイブ・ストーリー」「スーパーマンリターンズ

http://www.okura-movie.co.jp/meguro_cinema/
夏に見落とした「ブレイブ・ストーリー」と、併映の「スーパーマンリターンズ」の2本立てを見てきました。この映画館は初めてでしたが、成人1500円*1で入れ替え無しの映画館。ちょっと前に公開されたものを2週間くらいずつ公開しているようです。
ブレイブ・ストーリー」は原作を読んでいたので、話のスジはある程度分かっていました。ちょっと飛ばし気味なところもあり、知らないとちょっと分かりにくいところはあるかもしれません。CGとアニメの組み方でちょっと絵柄的に受け付けにくいところもありましたが、割と見やすい絵でしたね。冒険の重要なところとかを音楽+ムービーで流してしまったのは残念。時間的な制約はあったのでしょうけど。でも、アクションなどに迫力はあったし、面白かったとは思います。最終的に、人生に起こったよくないことを受け入れて行く展開は、やはり現代に必要な寓話といえるかと。
スーパーマンリターンズ」で初めて映画館でスーパーマンを見ました。力技の映画というイメージが強かったのですが、映画館でじっくり見ていて実は結構少女漫画なんじゃないか、とかも思えて来ました。ロマンスといいますか。それにしても、致命的な負傷したスーパーマンには、手術よりも日光浴の方が効いたんじゃないかなあ。勝手に地上を造る計画というのは、この種のヒーロー物の悪党の考えるプランとしては群を抜いて派手かも。そして、その大陸を造り途中とはいえ宇宙に放り投げてしまったスーパーマンもスゴい。
ああいう風に空を飛べたらいいなあ。ドラえもんタケコプターとはまた別の意味で、うらやましい能力ではありますね。


今日は、背中のリュックにでっかいおにぎり二つ、お茶1本入れて、一日中歩き回っていたわけです。これで交通費+食費で1000円かかってないし、映画は別としてチケット代はぐるっとパスだし。
東京はお金が無くてもそれなりに楽しめる街ですね。デジカメと三脚があればなおよしです。

*1:サイトのアンケートに答えるか、前回来訪時のプログラムにある割引券持参で200円引き。ちなみに今日はもともと関係ないけれど、この映画館にはレディースデーはない。