このところのハマりもの

最近、日記を全然更新していませんでしたが、理由はただ一つ。
松岡圭祐さん、という心理サスペンスっぽい小説を沢山書いている作家さんがおられるのですが、彼の作品にハマり通していたからです。
偶然、図書館で「カウンセラー (小学館文庫)」という本を手に取って*1から、かれこれ約10日間。
ここのところは図書館でオンライン予約を入れては、1日1冊〜2冊のペースで読みあさっています。
ロールプレイングゲームを解く面白さに通じるものを感じています。ちょっと逆転裁判っぽい感じもしています。作品としては全然似ていないんですが、この先どうなるんだ! というのに引っ張られる感覚がよく似ています。
しかも、出版当時の時事情勢を的確に反映したストーリーでリアリティがあります。新聞やネットニュースでしか見聞きしないような用語が、生きた手がかりとして使われている。もちろんフィクションですから鵜呑みにするのは危険ですが。


現実にはどんな凄腕のカウンセラーとはいえ、人の心がすべて分かるわけではないでしょう。
でも、人によりそって、その人が一歩先に進めるようになる助力をする、たまっている気持ちを的確に吐き出せるように導くというのは、そうそう出来る物でもないですが、きちんと一人一人に向き合えば、出来ることではあると思います。


ちなみに……余談ですが、松岡ワールドのストーリー上の黒幕である「メフィスト」っていう謎の組織は、何となく「探偵学園Q」の「冥王星」に似ているなあ……とも。
どっちにしても現実にあったら怖い組織です。人の心につけ込み、犯罪的行為のコンサルタントをするなんて。
こういうのがいてもおかしくないかも? と思ってしまうくらい、今の世の中は危機的状況ですが……でも、両作品とも、誰でも人を助けたいと思っているはずだ、と、改めて信じたくなるストーリーです。


秋の夜長の読書は、出来る限り松岡作品を読み通すことになりそうです。