Bind for WebLiFE*セミナーを見てきました

先月発売になった、クロスOS*1かつクロスブラウザ*2対応のWebサイト制作ソフト、「Bind for WebLiFE」のセミナーを聞いてきました。
詳しくは

をご覧下さい。


はじめに、(株)サイバーガーデン・益子貴寛さんによるプレゼンテーションで、XHTMLCSSを使ったWebサイト制作の流れというか、注意点を軽やかに和やかに笑いを交えつつお話がありました。
そのプレゼン資料は5MBのPDFファイルとして、

で公開されています。


特に、HTMLやCSSのチェッカー絡みのお話が、非常に参考になりました。
評価基準がどこまで実装できていればヨシとするかって、個人制作ではなかなか難しいですよね。

  • XHTMLはValid必須(スクリプト絡みの場合はinvalidを無視することもある)。
  • CSSはValidが望ましいが、そもそも文書型宣言がないCSSのこと、invalidになっても仕方が無いこともある。
  • WCAGはAかAAくらいでOK
  • JIS X8314-3は「必須」レベルでOK
  • マークアップ(h1とかh2など)が適切に構築されていること
  • ソースコードが見やすいこと
  • 設計がウマいこと
  • id/classの使い方や命名のウマさ。色だからredとかではなく役割で付けた方が良い
  • セレクタを上手に書く
  • クロスブラウザテクニックの巧拙
  • マルチデバイス対応(PC、印刷用ページ、ケータイだけでなく、wii、DS、LAN対応テレビジョンなども考えうる)
  • いかに上のレベルで品質を保証するか?


次に、いよいよBindの制作会社、(株)デジタルステージの平野友康さんによる、Bindの概説とちょっとしたデモンストレーションでした。
このソフト、いちいちWebデザインをイチからしなくても、徹底的にWebデザインを研究し尽くし、様々なデザインパターンを搭載しておいて、だれでもかっこよく分かりやすいサイトを作れるツールのようです。
思っていたよりも自由度があります。それに、やりたい効果がすぐに反映されるのが面白いと思いました。


Webサイト(ホームページ)制作においては、ついつい技術論に走りがち。でも、本当は何を載せるかが大事。デザインを作る段階での労力(クロスブラウザ用のCSS対応、配置の仕方など)は、デジタルステージのスタッフさんが全部苦労してくれていて、ユーザーは中身を徹底的に考えて行けば良い、というソフトウェアのようです。
考えてみると、この、中身を徹底して考えることに特化したWeb制作ソフトって、なかなか無かったですね。
非常に納得のいくお話でした。


そして最後は、お二人による対談。
いろいろなお話が出ましたが、印象的だったのが「MacGarageBandのようなWeb制作ソフトにしたい」という抱負でした。音源素材は用意してあるから、そこから組み合わせて作り上げるということですね。
たしかに、イチから作る必要が無ければ、ある程度できているものをじっくり練り上げて行く方が、面白いサイトが出来て行くと思います。


そして、おまけが抽選会!
アンケート用紙に番号が書かれていて、平野さんがくじを引いて下さいました。Bindのパッケージ版やお二人の著書、デジタルステージグッズなど……。
そしてなんとなんと、デジタルステージのもう一つのWebサイト制作ソフト(Flash系)である、「ID for WebLiFE*」のMacintoshバージョンが当たってしまったのです!
普段、くじに当たったことなんか無いのですが、今日は何か頂けそうな気がしていたのですが、まさかソフトウェアが当たるとは!


というわけで、Macを新調(?)する踏ん切りがついに着きました。
このiMac、そろそろ寿命を感じているので……。
iMacは高速Mac OS 9マシンとして使い倒す道を選び、MacBookを買って来て使うことにしました。もうすぐMac OS X 10.5も出ますし。


非常にやる気の出る素晴らしいセミナーを、皆さんありがとうございました。

*1:この場合は、Mac版もWindows版も発売していること。

*2:この場合は、さまざまなWebブラウザで、可能な限りの可読性やデザイン統一性を実現してくれること。ブラウザによってWebページのデザインが崩れることが無いこと。