「シルバーロードゴールドネオン」「新釈・大鏡」にアンコール

http://d.hatena.ne.jp/Yuny/20080607/p2
氷室冴子先生の訃報の所感の続きです。新宿の書店に寄ったら、新装版の「なんて素敵にジャパネスク」がまだ売られていました。さすがに平積みではなく、棚の方でしたが……。で、なぜか、第1巻だけが売れていて、2巻から最終巻とアンコール(スピンオフ作品集)編2冊分が残っていました。きっとどなたか読みたくなったのだと思います。楽しんでおられると良いなあ。本当にジャパネスクは面白かったからなあ。自分では全巻持っているので、懐かしくパラパラめくってちょっとだけ読んで帰りましたが。
氷室先生の本(コバルト文庫の方)は、あとがきも面白かったですね。キャラクターの裏話とか、取材旅行の話とか……。その中で、「銀の海 金の大地」のあとがきにあった「シルバーロードゴールドネオン」っていう勝手な銀金現代版番外編(確か、暴走族である息長族とかの抗争を描いたお話)を作ったら面白そうだとかいうのがあって。これ、本当に読んでみたかったかも。
あとがきといえば、「続ジャパネスク・アンコール! (コバルト文庫)」。新装版「ジャパネスク」の最終巻のあとがきで、氷室先生のコバルト文庫での文章はこれが最後になってしまいましたが……。日本の古典「大鏡」を人物相関図片手にじっくり読むと面白い、とか、いろいろ想像できるからいつかお目にかけられたら、とかいうことが書かれています。
この、「いつか書けたら」って、ジャパネスクの大鏡編なり、「ざ・ちぇんじ!」みたいに「新釈・大鏡」なり、はたまた「あさきゆめみし 1 完全版 (KCデラックス)」みたいな感じで古典を分かりやすくしたモノかもしれませんが。絶対面白かっただろうなあ……。ドラマチックだったろうなあ……。
今となっては想像するしかできませんが。いつか大鏡とかも読んでみようかな……。高校のときに古文でちょっとやったくらいだから……。
なんにしても、読み継ぎたいものです。氷室先生の作品も、日本の古典も。