シュキオンの持久戦

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

不死身5人組は無事にトロイのクラシスへ到着。何やら人間型のモンスター「プロファシス」が捕まっていますが……。本物のヘラクレスではなさそう。
それにしてもこの敵、属性チェンジはするはエーテルリバースを辞さないで魔法を使うは。まるで自暴自棄のような攻撃を仕掛けてきます。打撃も魔法も結構痛い! もっと「リ・オーラ」の付いた防具を持ってくれば良かった……。こっちが回復したくても、エーテルリバースで回復できないので、道具を色々使うことに……。ラスプのキモが今頃役に立つとは!
魔法防御も純粋な防御力も結構あるみたいなので、打撃では倒せそうにありません。何ターンか様子を見たあげく、こっちも自暴自棄になることにしました。
シュキオンが「ヘルメスの羽根」のおかげで必ず先手を取れるので、まずは彼が最大の魔法力を持つ魔法(そのときに敵の属性の弱点を突くもの)で攻撃。バンガルムとかライザルムとかはほとんど覚えているので。数千ポイントのダメージのエーテルリバースで倒れた彼を次に動けるだれかとその次の誰かの2人掛かりで介抱してフル回復に。打撃攻撃はあきらめて、あとは相手のダメージに耐えられるように必要に応じて回復したり防御力を上げたりする。
シュキオンってば、もうほとんど「地球のみんな、オラに元気を分けてくれ!」の孫悟空状態。
いや、彼ならこうかな? 「みなさん、私に力を貸してください!」
おまけに、大雨で駅から出られない状態でプレイしていたので、本当に雷の轟音が響く中での最大雷撃魔法「ライザルム」……! 非常にリアリティがあるプレイをしていました。
ともあれ、敵が自分からエーテルリバースでダメージを受ける度合いもかなり大きいこともあり、最後の一撃はシュキオンのメガロでエーテルリバースなしで16ポイントのダメージ! で勝てました。拍子抜けしたというかほっとしたというか。危なかった……。


しかし、怪物と思われたのは、実は予言者カッサンドラ。ギリシャ神話上ではアポロンの呪いで誰にも予言を信じてもらえなくなってしまったかわいそうな女性です。こうやってゲームで出会うと、彼女の悲哀が良く分かるような気がします。
アキレスはカッサンドラが本当のことを予言をしていると分かったので、彼女を捜し出したかったんですね。でも、アキレスのあの弱点……アキレス腱をアゴン将軍に切られてしまうなんてひどい! アゴン将軍には彼なりの理由があったらしいですけれど。でも、かなり勝手なことのような……。アキレスはエーテルに還って行ってしまったようです……。カッサンドラから聞きたかった「世界滅亡の予言」を聞けず、アテナイの城には秘密があることを詳しく話すこともできず、無念の思いを主人公たちに託して。


そして、ヘラクレス将軍ともここでいったん別れることに……。またどこかで顔を会わせるかもしれませんね。
平和になったトロイで補給と情報収集をし、次の目的地を定めることにしましょう。

当日追記

「プロファシス」というモンスター、ギリシャ神話のマンガで出て来ていなかったような気がするので、ちょっと検索してみました。どうやらギリシャ語で「口実」「弁解」「よそおう」という意味らしい。(元ネタはここ。
つまり、カッサンドラが自分の言うことを信じてもらえない悲しみのあまり、モンスターになってしまったとかってお話をしていたけれど、おそらく「モンスターは装いの姿(仮の姿)」だ、というところにかけたゲームオリジナルの名前のようですね。


そういえば、自分の言うことを信じて(理解して)もらえないからモンスターのようになってしまった人が、最近増えている気がします。モンスター側から見れば、もちろん理由はあるけれど、モンスターじゃない方から見ればモンスターにしか見えない。もちろんゲームのキャラクター名とは偶然なんだろうけれど、そういう世相を感じています。


人間はコミュニケーションをして生きて行く知的生命体です。もしも誰にも理解されていない=ディスコミュニケーションに陥ってしまったら、モンスターになるしかないなんてことは、たぶん……無いと思います。だれもいないというのは思い込みで、探せば絶対にだれかがいる、見つからないのは探し方・伝え方・相性が足りないのではないか、と、信じています。
私自身、様々なことを考えますし、なかなか理解者を得るのは難しいタイプの人間だと自分でも思うので。でも、信じてくれる友だちはいるから……。そのヒトたちに対して、傲慢になるのだけは、絶対に避けなくては行けないと思っています。弱音は吐いてもいいと思う。でも、尊重心を無くしてしまったら、信頼関係なんて簡単に壊れてしまいますから……。


ゲームのカッサンドラは、何か重大な予言を伝えたいようですが、「****が****で……」って感じで、重要な部分が全部伏せ字になっていました。
これ、信じる信じない以前に、言葉の意味が分からなくなってるし……。でも、伝えたいことがあるのに伝わらない状態って、こんな感じですよね。日常でいえば、たとえば、携帯電話の電波不良で途中の部分が伝わらなければこうなるし。
ちょっと笑ってしまったけれど、うまい描写だなあと思った物です。


ともあれ、アキレスの部下であるパトロクロスたちが姫様を護衛してアテナイを調べに行ってくれるそうです。不死身ご一行様はトロイを去り、シュキオンの直感を信じて「海に何かがある」かもしれないので、南東の港町に船を借りに行くことになりました。いいなあ、直感ですら明るく信じてしまうこのパーティの能天気さ。信頼関係。
まあ、目的地がなくなってしまったら、直感でも何でも信じて進むのはいいことだと思いますね。
トロイはすっかりシュキオンが主役の街になってしまったなあ。ミケナイでゴアンを名乗っていたアゴン将軍との関わりも気になるし……。