- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2008/05/22
- メディア: Video Game
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とりあえず、逃げるから追いかけると(追いかけられるとますます逃げるのも人の世の常ではありますが)、兵隊さんたちに捕まっています。あららら……ヘロンさん、私たちは本当にエリスとその素敵な仲間たちなんですけど、何で逃げるのですか? ともあれ捕まったなら、全員嶺討ちにでもして解放するまで、と剣を構えた直後、ガツン! とばかりにヘロンさんが殴られたぁ! ああ、あれは痛い、というか無事なのかヘロンさん。
というわけで、ヘロンさんの傷を早く治療するためにも戦闘となってしまいました。しかしこの兵隊さんたち、眠らせたり物忘れさせたり、大ダメージで気絶させたりすると、他の人と交代してしまうのですよ。きりがないったら。しかも彼ら、いちいち「真打登場!」だの「隊長を守れ!」だの微妙なセリフを吐きまくり……。って、この兵士、何人いるんだろう? 混乱させると「羽交い絞め」にしてムリヤリ交代するし。これじゃ、隊長からアイテムを盗めないじゃないか!(それかい!)しょうがないので、隊長をいきなり直接攻撃! 隊長がいなくなれば兵隊さんたちにも楽勝です。
そして……やはりヘロンさんは、先ほどの一撃が致命傷だったらしい……なんてこと。
遺言に、逃げ出したわけ(何かショックな出来事があって、船長さんを含め、すべての人間を信じられなくなってしまったらしい)と、残ったタポスの場所のヒント(3箇所)を告げたのでした。
でも、エリスは信用して欲しかったなあ……何があったのか察しようが無いけれど、船長さんが敵方に付くなんてこと、まずありえないだろうし、あったとすれば敵方に魔法でもかけられて操られているだけだと思うし……。プレイヤーのそんな想いを置いて、彼の魂は天に還ってしまいました……。
あのとき、エリスを救出してくれたことに、しばし感謝の祈りを。
それにしても、船長さんもアテナイ王家も信用するな、とは……? タポスがアテナイ城の秘密の地下室にひそかにあったこと、そしてそこには神々も手を出せないようであること。タポスをまともに破壊すると大爆発が起こってしまうため、並の人間には手出しができない(不死の人間ならなんとかやれるけれど)こと。
なんかね、このタポスって装置、原発にイメージが似ているような気がして仕方が無いのですよ。作ったら最後、簡単に壊すことはできないし。下手に壊そうとすれば大地を灰に帰するどころか放射能汚染もあるし。作った人が簡単に責任を負えるような代物ではない。でも、あれば電気エネルギーをたくさん生産できるし……。エネルギーをたくさん作りたい、という一心でこんなものを開発してしまったけれど、暴走したらどうするんだろうとか考えると、この物語は現実をある意味で投影している気がします。たとえば、ギリシャ神話で言う大地母神ガイア(まだ本作では出てきていませんが)の怒りに原発が触れてしまえば、地震が起きてムリヤリ破壊されてしまうかもしれない。そして人間は生き残れないかもしれない。
……ともあれ、「明るく元気に仲良くファイト!」がモットー(いま決めた)の不死身ご一行様。ゲームでは彼らがいるから、原発、もとい、タポスを壊しに南の地へ向かいましょう。