ドラゴンクエストの曲を金管五人で演奏するということ2

(……詳しくは、また後ほど。過去日記だと下書き保存ができないのです……2月7日記す……)
さて、順番は逆になってしまいましたが、2枚目のドラクエ金管アルバムの方も感想を書いてゆきたいと思います。ちょうど演奏会場で買えたので。
いやあ、3枚目が出ると聞いた時に「あれ、2枚目って出ていたっけ!?」って思ったのですが、ちゃんと2枚目があるからこそ3枚目も出たんですよね。遅ればせながら、1枚目に続く発売、おめでとうございます!!


で、このアルバムですが。特にドラゴンクエストIVが好きな方は絶対聴いておくべきだと思いました。CDにはドラクエIの序曲から始まって、II、III、IV、V、VII、VIIIの曲をそれぞれフィーチャーされているのですが、やっぱりキャラクターが立ちまくっていたIVの曲を金管アンサンブルで聴いておきたいものです。
渋いおじさんのテーマがさらに渋くなって演奏されているライアンの「王宮のメヌエット」。そのあとはメドレーで、チューバにアソビ心アリの「間奏曲」。何気にパーカッションもいい味をしている「戦士はひとり征く」。そしてサントハイム御一行様のテーマ「おてんば姫の行進」はアリーナがもしもトランペットを覚えたらこんな感じ!? 最後はまた「間奏曲」なのですが、この曲間のつなぎがいいです。旅をしていて日は暮れてすっかり夜になってひと休み、みたいで。ラストはオチがちゃんと付いているのがいかにもドラクエIV、なのでした。


それにしても、ドラクエ金管2枚目のアルバムになって、ドラクエワールドを聴かせる腕をより思う存分振れるようになったのでしょうね。やっぱり、ゲーム音楽金管合奏というマイナージャンルで演奏して、それなりに売れて反響も大きかった、というのは曲がいいからに他なりません。ゲームファンのためにも、吹奏楽ファン、いや、広く音楽が好きな皆さんのためにも、さらに美しく楽しく聴かせてくれる一枚に仕上がっているとおもいました。
だからこそ、ドラクエ金管3枚目のアルバムであれだけお茶目なことをやってもうたのでしょうか。なかなかあんな金管の曲ってないんですよ。


ゲームの音楽を金管五重奏で演奏するということは、たぶん、ものすごく楽しいんだろうなあ。
特にファミコン時代の曲は音源が限られている分シンプルに出来ているので、アレンジの妙でいくらでも面白いものにできる。それだけ原曲が良く出来ていた証拠ですね。だから、金管5人+打楽器1人でやってもこれだけ楽しい。オーケストラになっても美しい。
さらに、ドラクエ音楽は弦楽四重奏にもなっていまして。それがこちらです。

弦楽四重奏による「ドラゴンクエスト」

弦楽四重奏による「ドラゴンクエスト」

この中の曲を金管バージョンと聴き比べるのもまた楽しいものです。特にドラクエIIIのメドレー「世界をまわる〜街〜ジパング〜ピラミッド〜村」は、金管版2枚目のアルバムの「街|ジパング|ピラミッド|村」と聴き比べると、非常に面白い。弦楽器ではああやったのを、金管ではこうやるのか! という、なかなか他では得がたい発見が色々ありました。特にジパングのテーマを聴いてみると良く分かります。


そのうち、「ア・カペラによるドラゴンクエスト」とか出てくれないかな。「スウィングル・シンガーズ」の「大序曲1812年」みたいな感じで。

1812

1812

ドラクエにも、効果音をボーカルパーカッションでやったら面白そうな曲もありそうなんですよね。あと、「序曲のマーチ」をア・カペラでやったら面白そう。是非、「スウィングル・シンガーズ」の演奏で(笑)ドラクエをやってください〜!