歯磨きでインフルエンザを防げるか!?

NHKで2月4日に放送した『ためしてガッテン』で紹介された実験です。
ある特別養護老人ホームで、デイケアに通うお年寄り98人に対して歯科衛生士のきちんとした歯磨き指導のもとに口腔内の衛生状況を保つようにしたところ、もうひとつの施設の92人のお年寄りよりも、はるかにインフルエンザ発症率が低かったということでした。詳しい数値などは元記事をご参照ください。


で、上記記事より番組の要約を引用します。

 「インフルのウイルスは気道の粘膜に付いて増殖するが、粘膜にはタンパク質の覆いのようなものがあって、ウイルスが簡単にくっ付かないようになっている。ところが、ある酵素がそのタンパク質を破壊してしまう。タンパク質が破壊された状態でウイルスが入って来ると、そこで大増殖してしまう」
 続けて、予防法を紹介した。
 「(粘膜の)タンパク質を破壊する酵素は、歯垢、歯石、舌苔(ぜったい)などから発生している。つまり、口腔内を清潔に保つことで、酵素ができにくくなり、ウイルスの増殖が抑えられる(インフル予防につながる)。正しい歯磨きで、歯と歯茎の間の歯石、歯垢はきちんと除去。舌は、専用の舌ブラシか古くなった歯ブラシで磨いて、舌苔を取り除く」

NHK によると、番組で紹介した予防法は「東京歯科大の奥田克爾名誉教授(微生物学講座)の研究内容に基づいたもの。2006年2月放送の『ためしてガッテン』で最初に紹介した。その時は、奥田名誉教授にスタジオ出演していただき、解説もしていただいた」という。同研究については、「国内外の論文誌にアクセプトされて(受け入れられて)掲載されており、科学的根拠の十分あるもの」だと説明する。


これ、賛否両論出ているそうですが、実感としてありうる話だと思うのですよねえ。
そういえば私は毎年それなりには引いていた風邪とは、今年はほぼ無縁でした。
秋の終わりに歯の治療とクリーニングをして、歯磨き方法は歯医者さんに教わってきました。この冬からは虫歯・歯周病・知覚過敏予防のために歯磨きを入念にやっていましたが、風邪・インフルエンザ予防効果の可能性もあるとしたらうれしい話です。
要は、砂時計(外出先ではケータイのカウントダウンクロック機能)を使って、上の歯3分、下の歯3分、合計6分の歯磨きをし、仕上げはリステリンで丁寧にうがいをする方法です。
うちの洗面所には歯磨きの方法の図解*1掲示したので、朝食後・夕食後の歯磨きはそれを見ながらやっています。ツルツルの歯が気持ちいいんですよ。だから毎日続いています。
それから、5分以上かけるといいというアドバイスhttp://q.hatena.ne.jp/1228106404/194368/#i194398id:canorpsさん*2からいただきました。今でも実行していますよ。おかげさまで私の歯は元気です。


歯磨きに気を遣うようになると、健康に気をつける意識が高まるので、帰宅したときの手洗いをそれなりにはきちんとするようになるのでは? 副産品のようですが、こうした意識改革による風邪・インフルエンザの予防効果がありうると思います。私はさっと顔を洗ったりもするようになりました。特に誰かに何か言われたわけじゃないけど、外で顔についたホコリとか雑菌とかも気になるし。


まったく100%の予防法にはならないかもしれませんが、自分で手軽にこうした感染リスクを下げられるなら、歯磨きはできるだけきちんとやった方がいいでしょう。

*1:よくある生活雑誌から切りぬいたもので歯科医師の指導のもとの解説付き

*2:元歯科医院のスタッフだったそうです。