「Adobe Readerの「小冊子の印刷」で、用紙の消費量を効率的に四分の一に減らそう」の応用編です。
A4サイズの紙に、1面4ページ分を印刷して、4つ折りにして裁断すればA6サイズの小冊子になる方法を考えました。
ポイントは2回折になる折丁での、ページの並べ替えですね。
今回はA4で1枚、両面印刷の8ページ分のファイルを作成しましたが、16ページ、24ページ、32ページ……になっても、大筋では同じ方法で可能だと思います。8の倍数ページ数です。
なお、Adobe Readerではできませんので(製品版のAdobe Acrobat 9 Proが必要)ご注意ください。
画像をクリックすると原寸大100%で見られます(はてなフォトライフへリンク)。もどるときはブラウザの「戻る」でどうぞ。
- Wordなど任意のアプリケーションでA4縦長、8の倍数ページ数のファイルを作成します。
- PDFファイルとして保存します。Officeボタン(など)→「印刷」→「プリンタ名」は「Adobe PDF」→「プロパティ」で「高品質印刷」。ファイル名は「1st.pdf」など。
- できたPDFファイルを「Adobe Acrobat 9 Pro」で開きます。全ページのでき具合を確認し、誤字脱字などの有無をチェック。
- 良ければ折丁PDFファイルを作成する作業に入ります。まず「ファイル」→「印刷」→「プリンタ名」は「Adobe PDF」。「ページ処理」で「小冊子の印刷」「両面で印刷」。→「プロパティ」。
- 「プロパティ」として「高品質印刷」の「A5」に設定します(仕上がりサイズに注意)。あとは「OK」でPDFファイル「2nd.pdf」などとして保存します。
- 「2nd.pdf」ができますが、ページ番号が狂っています。4ページあるのですが1,7,5,3というようなページ番号なので修正しましょう。画面左端のページアイコン(紙の形)をクリックし、設定アイコン(歯車の形)から「ページ番号」をクリック→「すべて」を「新セクション開始」にします。
- ページをめくるとわかるのですが、すべて同じ向きになってしまっていて、このままでは折り返したときに左右が逆になってしまいます。そこで、偶数ページだけを回転させましょう。「文書」→「ページの回転」→「180度」、「すべて」、「偶数ページのみ」。
- もう一度ページ順を並び変えたPDFファイルを作成します。「ファイル」→「印刷」→「プリンタ名」は「Adobe PDF」。「ページ処理」で「小冊子の印刷」「両面で印刷」。→「プロパティ」。
- 「プロパティ」として「高品質印刷」の「A4」に設定します。あとは「OK」でPDFファイル「3rd.pdf」などとして保存します。
- また偶数ページが180度逆なので回転させましょう。「文書」→「ページの回転」→「180度」、「すべて」、「偶数ページのみ」。
- あとは「上書き保存」し、お使いのプリンタで実際に印刷してください。ここではプリンタが自動両面印刷に対応しているものとしています。プリンタ名は実際のプリンタを選択(画像では都合上、「Microsoft XPS」になっていますが本当は実機名で)→「ページの拡大/縮小」で「用紙に合わせる」を選択。「プロパティ」で各々のプリンタの設定で「A4、縦長、両面印刷」にしましょう。
以上です。
なお、折丁に関しては商業印刷の必須知識ですね(リンク先は「図解DTP用語事典」様)。
Word単体で折丁を作成したい場合、サイト「BindUp」様で紹介されています。
それから、ステープラーは止め部が回転するタイプがあると非常に便利です。私は昔、Mac World Expo Tokyoの沖電気ブースで、新型プリンタを体験してお土産にいただきましたけれど……。むちゃくちゃ便利なので何年たっても重宝しています。また景気が良くなったりしたら、マックエキスポとかやらないかなあ。
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ま、とりあえず。自分にはAcrobatでやったほうが楽だったのでこのようにしてみました。ご参考まで。