派遣のオスカル、5回目。

あと残すところ2回だなんてねえ……。


今回もくるくるワルツを踊るような展開だった派遣のオスカルです。


さて。ヤシロ部長の狙い目は、多分、旧来の組織に縛られない新しい会社にすること。そのためには外資の力も借りる、と。
でも……組織そのものを一新するのって、外圧で変える以外にも、その組織が生まれ変わる、というのもあるんですが。
それに、外資が見返りにあとから無理難題を言ってきて、オリジナルの会社のままのほうがよかった、ということになったりもしませんかねえ?


恋愛方面。どうやら、自覚なきツンデレ状態の勝子と社長ジュニア。こういうパターンは自覚しちゃうと熱く燃えたりするんですが、さてどうなるでしょう。……って、あと1回で収拾付けなくてはいけないんですよ!


香りが次々に生まれる入浴剤って、何層にも香り剤を突っ込んでいるのかな? 前の成分にある次の成分が作用すると新しい物質に変化するとか? 香り系って、けっきょくエステルってことなんですが、こんなことお風呂の温度で可能なんだろうか……。でも、子供向けのガムとかで、オレンジガムとサイダーガムと一緒に噛むとコーラガムになるお菓子があったりするので、おんなじようなものでしょうか?
実際にあったら試してみたいですね。あとはコスト的な問題。これで安く売り出すとすれば、ある程度個数をさばかないと。


……というところで、原作の「少女漫画」を読み返していて気がついたことです。入浴剤というか、衛生製品の会社だっていう描写はまったくありません、原作。どういう系統の会社かは不明。その分、読者がそれぞれに思い浮かべる職場を想像して読むことができるわけです。それで、今回のシナリオでは脚本家の方が思い浮かべたのが、こういう……実際の企業ならツムラとか花王とか資生堂とか小林製薬系? の衛生製品の会社だったみたいですね。香り関係って、少女漫画っぽいし。う〜ん、このストーリー、かなり面白いもの。敵対的買収とか、倒産の危機を背中に背負っての商品開発とか、まさに今の時代。そして、みんな疲れている時代でもあるから、入浴剤や化粧品を開発するストーリーにすると、やっぱり元気が出たり、夢のような商品を思い浮かべたりしやすい。
シナリオ作者さん、相当な力量ですよ、これ。6話で終わってしまうのがもったいないような。


そうそう、漫画家・俵あん先生が新人仲間と飲みに行く描写は原作そのものでした。キャラと役者さんが結構似ていた。
男性は女性の世界を理解したくない、というのは、なんか分かる気がしなくもない。もちろん、そういうヒトばかりじゃないとは思うのですけれど、女性が男性化するのはわりとある(たとえば、スカートじゃなくてスラックスを履くとか)のですが、男性がスカートを着用するのはあまり一般的ではないです。私は男性がスカートを履いて上品に振舞っても華麗でいいじゃないかとか思うんですが、そういう価値観ってあまり聞かない。女性社長でスラックスを着用するヒトは多いけれど、男性社長でスカートはあまりいない。アパレルとか芸能社とか、表現を伴うようなエンタメ系ならあるかもしれないけれど、一般の商社では商習慣としてのドレスコードが許さないのかもしれません。それを否定する気はないのですが、そういうものの根底に、男性が女性っぽくなるのはおかしいというのはありそうです。


話があちこちに飛びましたが、勝子はMIZUKIを退職してどうするんだ! とか思ったら、次回予告ではスパイ大作戦を展開中のようです。なるほど、情報源がないなら作ってしまえば社長ジュニアのためにもMIZUKIのためにもなる、と。でも、それって、両方の会社から裏切り者扱いされてしまうんだけれど……名も無き英雄になるってそういうことか……。


いよいよ、次回は最終回。
勝子なりに込めた「弾」は、「進撃っ!」の末にどこへ飛んでいくのでしょう! しっかり見届けたいと思います!