母校の大学祭に行ってきました

母校の大学祭(聖母祭)で遊んできました。
シゴトの都合で午後2時過ぎに到着。昼からだったそうなホームカミングデーはとっくに終わってしまいましたが、学内をフラフラしているとなつかしの先生方に再会。小さな大学だからこそ、小回りが利くんです。大きな大学には大きな大学の良さがありますが、こういうアットホームさも大事だなあと。一番のんびりできる大学。


先生とお茶したり学生さんの屋台で焼きそばやどら焼き(やっていたんです。珍しい)に舌鼓を打ち、それからちょっとだけステージを覗いてきました。


今年の土曜日のステージではピアノ伴奏でのカラオケ大会をやっているみたい。洋楽とかいろいろなナンバーを学内の歌自慢たちが披露していました。聞き惚れるレベル。でもって、ピアノ伴奏っていうのがうちの大学らしさですね。日曜日(明日)はオルガンとか、うちの大学の本領発揮的なステージがあるみたいです。


ギャラリーでは付属中学高校から大学の卒業生までの有志による展覧会。この時期に学生や卒業生によるコンクールみたいなのをやっています。立体では手作りの人形から絵画は油絵も対象物が幅広く、中学生による平面構成もなかなか面白い物がありました。
あとはカトリック女子大なので、カトリック研究のサークルが今年も展示をやっていて、例年通りの手作りシスターマスコットを販売中。ふふふふふ。この時にしか手に入らない幻のキャラクターグッズなのですよ。いや、キャラグッズ扱いするのはおかしいかな? 親指大のシスターの人形です。大学祭グッズとしては、このシスターマスコットと、修道会特製バナナケーキは押さえておかなくては!(両方ゲットして満足満足!!)


学生さんの人数はやっぱり少ないのだけれど、活動的で優しい人が多いというのは良く分かりました。そういうところは変わっていないですね。



さてさて。子ども教育の学科があるので、子どもむけにやっている教育ワークショップで木の実を使ったおもちゃを作ったあと、そろそろ帰ろうか……と思ったとき。


とある先生の研究室に「在室」のマークが!


恩師のI先生。一番お会いしたいシスターです。
いやあ、I先生にお会いしないと学園祭訪問が片手落ちになるじゃないですか。危なかった危なかった!!


こんこん(ノック)。
「は〜い」
(うおお、懐かしすぎる柔らかなお声!!)
「しつれいしま〜す」


なかなか先生とゆっくりお話できる機会がないもので、ついつい長居しちゃって、1時間くらい四方山話を楽しませていただきました。
先生と学生との間の親密さというか、親しみやすさは、本当にうれしい。卒業してからますますそう思うようになりました。
近況報告に始まって、シゴトの話、世相について、それから、平和とか、祈ることとか……。


I先生のキリスト教の教えは、本当にシンプルで。
たとえば……太陽がわたしたちを暖めてくれるのは、神様のおかげ。立場とか宗教の違いとか関わりなく、みんなを暖めてくれるのは、神様がおられるから。
納得です。自分の科学的知識と照らし合わせてみても、誰が太陽と地球とを、あんなに適切な距離に配置してくれたのか。そして成層圏が出来上がって太陽が地球にもたらす光を優しいものに変えてくれたのか。


成層圏で起きた偶然の化学変化が蓄積されるには、なにかの意思がある、と、私も思います。


神様は、わたしたちを「愛」していて、みんなのことが好きですよ、って。
でも、その声は人間が聞こうとしなければ聞こえないし、人間同士で言葉が通じていても、意思の疎通には難儀するのに、聞こえない声をどうしたら受け止めることができるのか。結局、聞こう、そして生きようという気持ちを、人間が持って実行することが一番なのかな……と。
お話をいろいろしていて、そういうことを思いました。


先週の日記に書いた、亡くなられたS君のことも。
ここしばらく、朝の起き抜けで半分ボゥッとしているときに、なんでなのかなぁ……と思い続けていました。
でも、亡くなられた方に、生きているわたしたちから出来ることは、ただ手を合わせることだけなのかもしれません。
亡くなられてしまったし、あの学校生活でお話しすることもそれほどはなかった人だけれど、私と一緒にいたひとの1人です。
きっと、亡くなられてしまった彼のことは、神様が良くしてくださる。太陽と地球の成層圏で人々を暖めてくれる神様、人間に愛をもたらしてくださる神様、そんな神様だから、きっと志が折れてしまった彼のことも、休ませて、慰めて、受け止めてくださっているだろう。そう思って彼のことはお任せする……。
だから、私は、あんまり悲しんだり、彼を責めたりしているわけにはいかない。悲しむことだけでは何も生まれないし。裁くことなどするべきじゃないしそもそもわたしにそんなことは出来ないし。


やっぱり、頼りがいのある恩師だなあ。悲しい想いをしたことを分かってくださって。お話を聞いていただいてかなり楽になりました。もう、相当お年を召しておられるのですが、おこころの暖かさと強さは在学当時よりもずっと感じました。
また来年の学祭でお話をしたいものです。


母校があるっていいな、やっぱり!!