ご飯を噛むと甘くなる、のは何故、を教えるようなPCサポーターになりたい

今日のお仕事では初心者向けのマニュアルを書いていたんだけど。


どうやったら、1ランク上のパソコン使いを育てられるか。
最初のページで悩んでいた。


たとえば、ご飯を良く噛むと甘くなる。


たいていのヒトは「甘くなるんだあ、ふーん」でおしまい。
まあそれで健康的な生活を送るには支障がないんだけど。
私の場合は、


なんで甘くなるんだ?

ということを知ることが大事だと思う。


ヒトの口腔内には唾液がある。それに含有される酵素には、ご飯に含まれるデンプンを糖に変化させる働きがある。よって二者をよく混ぜ合わせることにより糖がより多く発生することになる。糖はヒトの舌に接触するとその感覚神経に甘味信号を発信させる。甘味信号を脳が受信するとヒトは甘さを体感する。
だから、ご飯を良くかむと甘くなる。

なんでここまで考えることが大切なのかというと、物事の本質をつかむことは柔軟な応用性を発揮できることにつながるからだ。


たとえば。先程の理屈を理解しておくと、唾液が発生しないと、ご飯はおいしくなくなることは、容易に想定できるようになる。
だから、食事のときには、ごはんだけではなく、お茶も摂取することで、明日の食事に利用する唾液の元になる水分を確保することが大切だと分かる。
これを毎日続ければ、毎日の食事がおいしくなる要因となりうる。たしかに、料理人の味付けがたまたま口に合わない、体調が悪いなどの予期せぬトラブルで、おいしくない場合もありうる。しかしそんな日でも水分を摂取しておけば、潤沢な唾液確保につながり、未知なる明日の食事のおいしさへつながるかもしれないではないか。


そんなことを考えるのが、呼吸をするように日常的なヒトが、パソコン初心者向けのマニュアルを書くとどうなる?


分かりやすいが、長くなるんだな。
長いと、そもそも読まれないなあ。
意味がなくなるなあ。せっかく作ったのに、とても悲しいなあ。


だからいつも最初のページでめまいがするほど悩むんだ。


どうしようかなあ。