Parallels Desktopの導入準備

最近、あんまり使っていないBootCampパーティションがもったいないなあ……と思えてきました。ノートパソコンだとどうしてもある程度HDD容量に制限が加わってしまいますので、数ギガバイトでももったいない。
というわけで、Parallels Desktopを導入するべく、いろいろ調べています。
Parallels Desktopの仮想環境をMacパーティション内に構築できれば、その分だけWindows用の空き領域をMacで活用できるわけですからねえ。


ポイントは、現在のWindows XPの環境……といっても、壁紙とかスタートメニューとか……をできるだけ移行すること。自作ファイルのバックアップを見落とさないことなど。自作ファイルのバックアップは外付けHDDへ直コピーでどうにかなるけれど、環境関係はどうしたものかな、と思っていたら。
やっぱりこういう機能はあるんですね。「ファイルと設定の転送ウィザード」っていうのが。詳しくは『Windows XP「引越ラクラク」テクニック(@ITより)』に掲載されています。


と、なると。

  1. 現在利用中のアプリケーションの再インストール環境を準備(インストーラ、ユーザID、シリアル番号など)
  2. 自作ファイルを外付けHDにバックアップ
  3. 現在のWindows XPの環境も「ファイルと設定の転送ウィザード」で外付けHDにバックアップ
  4. Parallels Desktopの仮想環境を構築
  5. WindowsParallels Desktop内へインストール
  6. アプリケーションの再インストール
  7. ファイルと設定の転送ウィザード」で環境を戻す
  8. Parallels Desktopでも、Windowsがきちんと起動することを確認
  9. Macの起動ディスクで起動して、BootCampパーティションを削除

このような手順で、BootCampからParallels Desktopの仮想環境へ移行できることになりそうです。


自分のMac環境とWindows環境を改めて見渡してみると、結構、重複してインストールしているアプリケーションがあるんですよ。マルチメディア作成関係、StarSuite V.S. iWorkAdobe CSのバージョン違い、テキストエディタなどは、Macのソフトウェアで十分使えますね。むしろそっちの方が良いことが多いようです。
逆に、エデュティメントコンテンツやゲーム関係はWindowsの方が充実しています。
ソースネクストの格安系教育ソフトなど、侮れないものがあります。


Webブラウズ、コンテンツ制作系はMacで。
コンテンツ閲覧とゲーム関係、制作コンテンツの動作確認はWindowsParallels Desktop)で。
マシンの再起動という待ち時間が、自分のやる気を削る、ということに気がついたので(しかも、Windows XPMac OS X 10.6に比べて起動に長くかかりすぎる)。
Parallels Desktopであれば、Windowsの起動待ちをしながらほかのことをしていても問題がないので……。


それにしても……。
CHRPが夢のプロジェクトと呼ばれていた時代を思いますと、隔世の感があります。
Mac OS 9の協調マルチタスク時代も懐かしい。
あのころの仕様のままでしたら、こんな使い方は無茶すぎたはず。たぶん、一発で爆弾ものです。起動待ち中はさすがに静かにしていないと。MacでWebを見ながら、Windowsでゲームをするなんて無茶すぎる。


異なるものを結びつけて、新しく楽しいものをつくる……もともとコンピュータは専門に特化して発展してきましたが、マシンパワーの進化でマルチユース方面の可能性がどんどん広がっている時代なんですね。
OSの違いすら、壁ではなくなりつつあるのですからねえ。


思想的にはOpenDoc、Cyberdogに通じるものを感じます。
15年前にAppleさんが見つめていたものは、決して誤りではなかった。そして、10年前に、PowerPC用のMac OS X発表の影で、Intel CPU用にもそれをこっそりと作っていたことも。先駆者はこうして布石を打ち、一般にその価値が分かってくるのは5年も10年も後だったりするのですね。


コンピュータユーザにとって、OSとは言語(プログラム言語という意味ではなく……流儀的な意味で)のようなものです。しかし、異なる言語を乗り越えて使っていける時代です。
私自身は、Basic Master Mark II→With me→N88 Basic→漢字Talk7〜Mac OS 9 & Windows 95,98,NT,2000,XP→Mac OS X & Windows Vistaと、25年間、いろいろと渡り歩いてきました。身の回りにパソコンがある環境だったので、こういう歩き方は割とすんなりと受け入れられました。
それが、一般化してきつつあるのかもしれない、と思うと、わくわくしてくるってものですよ!


さてさて。
Parallels Desktopの話のつもりが、マルチに使えるMac&Winのお話になってしまいました。
そのうち、人間自身も、言葉も文化も乗り越えて、違いを尊重しながら分かりあえる平和な時代がやって来るといいなあ、と思います。
小さな自分の、ささやかな願いです。