和田慎二先生のご冥福をお祈りします

その他いろいろなニュースソースで報じられている通り、残念ながら和田先生が亡くなられてしまったようです……。
奇しくも今日は『傀儡師リン』を掲載している『ミステリーボニータ』の発売日。実は読んでるんですよ、これ。
いよいよ人形が10体揃い、さあ、なにがおこるんだ! ……というところまでやってきましたが! なんというか、最強の引きです……。
八雲とか律子耀子とか、スターシステムキャラクターが出てきたりして、盛り上がって参りました〜という所だったのに。いよいよらしくなってきたところだったのになあ……。


私が和田慎二さんの作品にであったのは、高校生の頃。
とある古本屋さんで、『超少女明日香』のマーガレットコミックス版を偶然手に入れたことがきっかけ。
自然と人間というテーマが、多感な頃の自分にビビッと来て、大変面白かったのを覚えています。
それからいくつかの古本屋さんで『明日香』シリーズを買いそろえたり(白泉社版も読みました)、『怪盗アマリリス』を新刊で買ったりして(シネマパラダイス編が一番面白かった!)。
少女漫画+アクションというのは、私の世代ではわりと当たり前になりつつありましたが、骨太のストーリー、自己主張のはっきりとした強い女性キャラクター、強いストーリー性、大胆で迫力のある画面にすっかり魅了されました。
私が生まれる前から漫画家をしていると知って、それから氏が少女漫画にアクション+サスペンスを持ち込んだということもだいぶ後から分かって。あと、『スケバン刑事』の原作者であるということも知って。
今の電力不足の状況、『スケバン刑事』のあの作戦みたいな暴動が現実には起こっていないことに安堵していますが、あり得ない話でもないので、どんなことになっても落ち着いていようと思うようになりました。

現実には玉虫色で決着することが多いのに、白黒ハッキリさせる話作りが本当に魅力的でした。


面白い作品をたくさんありがとうございました。
どうぞ、ゆっくりとおやすみくださいませ。合掌。