搬入日の次の夜

↑というわけで……、一日会場にいました。
作品の仕組みはシンプルすぎるくらいシンプルなんですが、こういうインタラクティブアートは珍しいということが幸いして、ご好評を頂いています……恐縮です。

技術的にはシンプルで、Quartz Composerで、Audio input(マイク入力)の音量をベースにMathで適当に倍数かけて、Particle Systemの数をコントロールしてるだけ、みたいなもの。マイクで入力された音の大きさに応じて、Particleが発生するという。
あとは色合いとか被写体とかを工夫。


ただし、マイク入力レベルやらMathの倍数をいくつにするか、被写体の動き度合などの微調整には気を遣いました。


また、会場は暗室の作りづらい単なるギャラリーなので(当然、暗幕などもない)、パーティションから漏れてくる光をどのようにカットするか。LEDモバイルプロジェクタでの投影なので、ルーメン値が低い……。黒い紙で隙間を覆うのが、作品本体よりも、労力がかかっています。
今日、会場を閉める前に電気を全部消してみたらすごくきれいだった……ある程度は仕方がないですが。ただ、こういう会場でも、投影モノもやってやれないことはないです。


詳しいトコロはまた追って書きますが、パーティションの隙間を覆う作業だけでのべ5時間くらいは必要なようです(黒紙のカット、両面テープ張り付け、パーティション出しと固定、黒紙貼り付け)。
次回は、今回カットした紙をきちんと収納してリサイクルすれば、その半分の時間でできそうですが。


今回の収穫は、作品本体よりも投影ができたということそのものかもしれないなあ。
それから、こういうテーマ、作品内容でも、それなりにお客様に楽しんでいただけるということも。これが一番うれしかった。コドモと、コドモゴコロのあるオトナにウケたのが!


Quartz Composerは、正直なところはFlashよりもとっつきやすくてハマりそうです。
まあ、私、学生時代にDirectorが使えなくてiShell 2で卒業制作を創った人間なので……。今は無きtribeworksのインタラクティブコンテンツ開発ツール。すっごい楽しく創れたのに、Mac OS X対応やビジネス的に成功しなかったみたいで。残念。
まあ、Apple本人がOSレベルでサポートしているツールですし、iShell 2みたいなことにはならないでしょうねえ。


作品のWeb公開は検討中。はてなダイアリーでqtzファイルって公開できるのかなあ。まずは展覧会期間を乗り切ることが最優先です。