火のほし*2001のとし・09の11のひ

この日記では「◎のほし*◎◎◎◎のとし・◎の◎のひ」という書式で日付を書いている*1のは、思いっきり『MOTHER2』の『どせいさん』の影響である。*2
自分でも半分忘れていた設定だったので、そういえばそうだったなあ、と日付を眺めること、しばし。
あの、世界が一変した大事件から、11年も経過したことに気がついた。そして、同じ火曜日だったということも。


あの夜、何気なしに自室から階下に下りたとき、ちょうど父がニュースを見ていて。
父が何を言っているのかよく分からなかった。
アメリカでビルに飛行機が突っ込んだらしいよ」
釣られて画面を見る。CNN。……映画の中の出来事*3のようにしか思えなかった。
今、あのニュース映像を思い出しても、やっぱり映画だと思う。でもあれは本当に現実で。


あの大事件と地下鉄サリン事件の傷跡は、今でも地下鉄駅構内のゴミ箱が人目につくところにしか設置していない(路線によっては設置しない)こととか、テロ対策の放送や掲示があることで、伺い知ることができるだろう。たとえば、うちの地元……東京の平和な住宅地の片隅の駅ですら、そうなのだ。自分の心理的にも、電車に乗ったときに変なものが置いてあったりすると、一瞬警戒してしまう。


あの事件を契機に、また戦争が始まり……そしてそれは、結局完全解決したわけではないのでは、と感じられる。一応、首謀者と目された人物は射殺されたり。でも、それで終わったの? と。本当に、それで良かったのか。終結といえたのか。
今でもこの日記のPC版画面右下では『Iraq Body Count』が廻っていて、10万人以上の犠牲者数をカウントしている……。


日本で言えば、最近、妙に近辺の領有権問題がきな臭い。オリンピックのサッカー競技にまで影響した。問題を避けて通らず、説明すべきところは説明し、落ち着きどころを探すことが必要なんだろうけれど……。


人間は、ヒトを傷つけることもできるけれど、ヒトを助け、愛することも、また人間ができることだ。
国家レベルの話では、なかなか困難なのかもしれないけれど。
でも、この国には理不尽な国家間の争いから、目の前のヒトを救い続けた英雄がいる。
たとえば、歴史上の人物では、杉原千畝さん。第二次世界大戦で迫害されていた人たちを救うために、独断ではあったけれど、何千枚ものビザを緊急発行して、国外脱出を助けてあげた。
それに、国際NGOで活躍する多くの日本人。たとえば自衛隊を除隊した後も、世界の地雷除去のためにその技術を活かして活動している人たちがいると聞いた事がある。
そういう人たちが、きっと希望なのではないかと思う。


ともあれ。
飛行機は、世界を旅したいという人間の夢をかなえてくれる乗り物だったはず。あんな兵器にされるような事態は、もう、あってはならないだろう。


911事件で亡くなられた全ての方々に、哀悼の意を表します。
理不尽な国家間の問題に巻き込まれてしまった、多くの一般の方々の無念は、忘れてはならないでしょう。
そして、犯人側の人たちも、ある意味では歴史の犠牲者のように思えてなりません。もちろん、手段は許されるものではないのですけれども。
こんな争いが、早く地球上から無くなりますように。

*1:PC版でのみ設定が反映される。

*2:詳しくは「ほぼ日刊イトイ新聞 - 『MOTHER』の気持ち。」より「どせいさん語翻訳講座」最終回 「ほんとの こたえ いうです。」の「例文2」答え参照。

*3:この事件のはるかに前、あるCMで飛行機がガラス窓に突っ込んでくるシーンでPRしているものがあったけれど。それくらいあり得ないことだと……。