フォトレタッチと心ない言葉で人を傷つけたのが許せない


サッカー男子の日本代表GK、川島選手は先日の日仏戦で素晴らしい大活躍でした。言葉の比喩として言うならば、確かに腕が4本あるようなセービングぶり。よほど慎重に調整し、熱心に練習してきたのだろうなあと感心しきりだった方も多いのではないでしょうか。
しかし、それを言葉の表現とかトゥーン的な漫画表現なら……まぁ、まだしも、画像を作ってしまうのはやり過ぎ。生理的に気持ち悪い。さらに原発事故と結びつけるなんて、いくらフランス人がウィットに富んだジョークが好きで、パロディが伝統的に好まれる国民性だといっても、これはそうそう許されるべきではありません。
謝罪記事を読みましたが、フランス代表のふがいなさをからかう意図だったとしても、日本代表GKを傷付けるような表現は、やはりするべきではなかったでしょう。明らかに日本のサッカーを舐めている感じがして嫌でした。だいたい、あの日のピッチ内でサッカーボールを蹴ったのは、フランス代表選手たちであって、あなたたちではないでしょうが。


個人的には、フォトレタッチ技術でこんなことをしたのも許せなくて。
私もGIMPなどを初歩ながらシゴトで使っている身なので……。
海外メディアでのこととはいえ、あのがれき状態や原発事故で起きてしまったことは、ジャーナリスト・マスコミであるなら、少しは見聞きしているはず。
恥ずかしくないのでしょうか。
川島選手自身が自分の言葉で抗議表明したのは素晴らしいことだと思います。こういう人が、日本のゴールマウスを守ってくれていることは、代表の他の選手だけではなく、サッカーファンにも心強い限りでしょう。
やはり、国民の尊厳を傷つけるようなことをされたり言われたりしたなら、言葉での抗議はするべきですし。


人並み以上に習得し得た技術があるならば、やはり人の幸せのために使うべきです。
つくづく、技術は良心に反した使い方をするモノじゃないな、と感じました。