アインザッツ

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの再放送を偶然見ていた。気がついたのが遅かったから、トリのラデツキー行進曲からだったけれど、トロンボーンを吹きたくなった。
ラデツキーの後にも名場面リプレイがあったので、分かる曲は一緒に吹いていたりした。
ローエングリンのエルザは何となく分かるなあ。実際に吹いたことが無いから、一番有名なホルンパートだけど。
日本の吹奏楽では伝説の曲のひとつだよね、これ。

それで思い出した音楽用語が、「アインザッツ」。
Einsatz。ドイツ語。
実用的な意味では「フレーズの初めの瞬間」のこと。
これがきちんとそろうことが、合奏音楽の第一歩だ。
さすがにウィーン・フィルは完璧なアインザッツで、聴いていて気分が良い。


ヒトとのタイミングでも、あると思う。
アインザッツが自然にそろうかそろわないか。


そもそも、ヒトとの出会いは、タイミングだ。
同じ座標の所に、同じ時間軸にそろわなければ、出会いようなんかない。
それは、アインザッツそのものだ。


考えても居なかったのに、自然にそろう時があったとしたら。
指揮者なんか居なかったのに、アンサンブル出来たとしたら。
それは、その相手のことを、自分が思っているよりも、きっと信じてよいのではないだろうか。


さて、トロンボーンを出したついでというか、こっちが本命だけど。
そういえば……明日は、自由演奏会in本郷台。
http://www.geocities.jp/jiyuu_hongoudai/
寒いから迷っていたけれど、行ってこようかな、やっぱり!!