カーリング女子日本代表チームって、県立豆の木高校っぽい

平昌冬季五輪が閉幕した。
今回、話題になったカーリング女子日本代表チームの…あの空気感。
なんだろう。見たことがある。
確かに一生懸命プレイされているけれども、どこかのびのびしている雰囲気。楽しそうに試合をしている、コレ。


ゲーム中に軽食を摂るとか(まあ東京マラソンでも水とか栄養ドリンクとかバナナとかを途中で摂るけれど)、少女漫画家の川原泉先生の作品でいう「もぎゅもぎゅ」って背景に描きたくなるあの感じ。


そう、『甲子園の空に笑え!』だ。
平昌の空に笑ったのかもしれない。



甲子園の空に笑え!』とは…九州の田舎の県立豆の木高校・たった9名(うち4名は四ツ子、監督は素人の女性で専門は生物の先生)の野球部が、磨き上げた守備力を武器に甲子園へ出場、決勝までコマを進めるが…というお話。田んぼ走り回って鍛えた足腰は伊達じゃないやい!
ちなみに、続編は『メイプル戦記』。豆の木高校の監督さんが、ひょんなことから北海道に発足した女子ばかりのプロ野球チーム『スイート・メイプルス』を率いて、プロ野球セ・リーグを戦う話。本拠地は北海道のコロボックル球場!!(某ハムではない)


閑話休題
五輪3位というわけで、確かにすごい人たちなんだろうけど、隣に住んでいるお姉さんみたいな感じがするんだよな、あのチームの皆さん。それでいて、チームワークはがっちり、ショットは正確。まさに豆の木高校。まさにスイート・メイプルス。もう本当にリアルにあの漫画のあのチームみたいだった。
というか。あれだけの実力者にあれだけのびのびプレイされたら、敵としては逆に怖いと思う!
ピリピリされている方がやりやすい気がする!


川原泉先生は、以前、ゲートボールのルールを冒頭1ページでスパッと説明し、その上でゲートボールチームを背景とする殺人事件?モノ(いや、真相は意外だったが…)をお描きになられていた。
先生にカーリング物の漫画を描いて頂けたら、絶対読むんだけどなー。


そういえば、あの3位決定戦のスコアを見ていても、『甲子園の空に笑え!』の準々決勝まで1対0で勝ち進んだアレとか、続編の『メイプル戦記』の序盤の大量失点を毎回1点ずつ返したソレとかを思い出さざるをえなかった。
イギリス代表って、結構点を取ることができるチームらしいので(カーリングは詳しくないけど)、それをロースコアゲームに持ち込んで1点の取り合いにしたことと、9回のあの1点ゲットが、最終10回の攻防につながったんだろうなあと。イギリス代表の最後の一投は勝負って怖いと思わされたし。逆の立場だったらショックなこと極まりないもの。


カーリングはお互いのチームを信頼して紳士的に真摯にプレイするものらしく、審判がいない。それでも別に問題ないらしい。日本女子のゲームでいつだったか本当に数センチの差で点が入った時も、なにやらコンパスみたいな測量器具を出してきて、お互いに納得の上で点を入れていた。そういう、人間尊重、クリーンでフェアな競技のようなのだ。この辺も何となく川原泉先生っぽいんだよなあ。


金メダルに輝いたスウェーデン、次いで韓国にも、予選リーグでは日本代表は勝っていたりする。実際、何かがどうにか転んだらもしかしたら準決勝では韓国に勝っていたのかもしれなかった(実際、延長11回までもつれ込んだわけで)。あんまり実質的な差はなかったのかもしれないし、ここ一番での差があったのかもしれない。正直、そこまではわからないけど、手が届かないようなとんでもない差、というわけではなさそうに思った。


自分の中で、北見市地場産業カーリング、みたいなイメージが勝手についてしまったのだけど。あながち間違いでもないらしいので(学校の体育でカーリングもあるって話だし)。サッカーといえば静岡県、みたいなアレである。


ともあれ、LS北見の皆様、本当におめでとうございました。
あと川原泉先生が『甲子園の空に笑え!』のノリでカーリング漫画をお描きになったら絶対読みたい....!


追記
ツイッターを検索したら同志がたくさんおられた。
やっぱりなんか女子カーリング日本代表チームって川原泉先生っぽいんだこれが。
ツイッター検索 川原泉 カーリング