先程までNHKで書籍『サピエンス全史』『ホモ・デウス』の特集番組をやっていた。
- 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之
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自分的には、
- 手塚治虫先生
- 竹宮惠子先生
- 『地球へ…』の最母体コンピュータ”地球”との最終対決シーン
- 『エデン2185』のゴドリー(脳を電子化した存在で、主人公である宇宙船クルーの相談相手を務める)
- 光原伸先生
- 『アウター・ゾーン』のエピソード『恐竜時代』の終盤のインタビューシーン。古生物学者となった主人公がマスコミに対して「人類は自然が生んだ地球への対抗者。人類は自然を支配ではなく制御すべきだ」と語っていて印象的だった。当時のコミックスあとがきによれば、これは作者さんが恐竜関係のことを調べていて思ったことそのものらしい。
などの作品をイメージして見ていた。とくに後半の『ホモ・デウス』については。
人類は小麦やコメを食べるために育てていたはず、が、実は人類は小麦やコメに支配されていたのかも、という逆転のたとえについても、本書『サピエンス全史』を読んだことはないんだけれど、本書以前になんらかのフィクション作品で自分は触れていたような気がする。それがなんの作品だったかのはわからないのだけれど、テレビを見ていて違和感は無かったと思う。それより納得感のほうが大きかった。貨幣経済は一種の信仰である、ということも、ほかの何かで読んだ気がする。
AIが進化してやがて人類の側を支配するようになるかも、というのも、本書以前にもいろんなSFで言われてきたことだ。しかし、フィクションではなく、歴史学を修めた人、という人文科学者の側からきちんと警告した意義は大きいのだろう。
想像力が欠如していたというネアンデルタール人と、想像力があったホモ・サピエンスの差の話で思い出したのが、ロボット開発の話。話は大幅にずれると思うが、日本ではASIMOやAIBOなどの人とのコミュニケーションを企図したロボット開発が他の国に比べて盛んなのは、日本には鉄腕アトムがいたからだ、というのを聞いたことがある。つまり、ロボット開発の現場に、漫画やアニメですでに共通のイメージの種がまかれていた。開発チームはアトムみたいなものを作るつもりでASIMOを作ったとかって。共通イメージが有るとないとでの強みの差は、なにも古代人の話じゃなくったって、この現代でも実証されていたのだった。そういえば日本にはドラえもんもいるので、そのうち本当に『どこでもドア』ができてしまうかもしれないな。
閑話休題。
なんか本書の考え方は斬新だとか言われているみたいだけれど、自分みたいな激浅漫画読みでさえ、昔、すでに読んでいた考え方というのが逆に発見だったというか。繰り返して書くけど、別に本書がパクリだとか言いたいんじゃなくて、漫画家さんたちが全力でいろいろと警告していたことが、いよいよ人文科学の世界でもリアルに学術的に警告し始められたってこと。それだけ、人類は危機的な状況にある感じがするんだよなあ。
なんかこれを書いていたら、亡き(泣)和田慎二先生の『超少女明日香』も思い出してきた...。『黄金のドクロが笑う』編。あれも地球を支配しようとする人類への反作用みたいな話だった。昔の記憶だからうろおぼえではあるけれど。
本当に、我らが人類は...どこから来てどこへ行くの、やら。