新型コロナウイルスには、新しい出会いを絶つ怖さがある

学校休校とか、ディズニーランドのような人が集まる施設の休館とか、記念イベントの中止とか……新型コロナウイルス対策でともかく色々休み、ということになってきました。
このウイルスの一番こわいところって、人と人が握手出来なくなることなんじゃないか、と、直感的に思いました。
誰かと握手するときって、その人を信頼しているから握手できる訳ですが、ミクロの単位でウイルスが付いていないことまで意識する必要があることなど、今までほとんどありませんでした。
しかし、このウイルスが報道され、少しずつ罹患者や亡くなられた方々も国内で出てきたりして。社会的に衛生が叫ばれている現在、誰かと握手をするってことが、どこか怖くなってしまってはいないでしょうか。他人不信というか。
クリスマスの前は、そんな気持ちはなかった。お正月の頃も平和でいられた。
年明けして、成人式が報道されたあたりも、まだイベント中止とかは言われていなかったですよね。
考えてみると、1月の中下旬あたりから色々怪しくなってきたように思います。バレンタインデーの頃には、市中にマスクがなくなっていましたから。
つまり、自分の日常生活感覚では、問題が大きくなったのはこのたったの1ヶ月くらい、ということに思われます。その間に、何かがすっかり変わってしまった。
ダイアモンドプリンセス号の時には、ご夫妻の片方が罹患して強制入院となり、もうひとりの方は船内待機を余儀なくされた、ってことがあったとどこかで読みました。
入院なんて、家族が頼りだったりするのですが。仕方が無いとはいえ。
よく言われるように、人間は社会的な生き物です。見知らぬ他人ですらある程度は信用できるから、社会って存続するんです。ある会社が今までお付き合いのなかった会社と契約するなんてその最たるもので、経済活動ってそういうものじゃないですか。しかし今はB2Bの展示会も、一般向けのも色々中止になってしまっています。
握手すら怖くなるほど、誰にも会えない感じがある。新しい出会いが怖い。そういうのが嫌です。
今まで築いてきた絆がウイルスに試されている。今、そんな気がするんです。
目に見えないミクロなウイルスなんぞに、この社会を破壊されてたまるか!