GOTOイートもトラベルもふるさと納税も、不公平政策では?

先日から、都民と東京行きもなんとか使えるようになったGOTOトラベル。それから、予約サイト経由で食事がお得になるGOTOイート。
違和感がなんかあるなと思っていましたが、ようやくその正体に気が付けました。この政策、色々と不公平なんだなと。公平かどうかで引っかかっていたんです。
まず、GOTOトラベル。要諦は旅行の半額をみんなの税金で負担して補助ってことになるんですが、これ、旅行に行ける人で申請ができる人でないと得しないわけです。罹患リスクのある高齢者の方はまだまだ遠出は避けた方が良さそうですし、忙しい人は休みとって旅行ってなかなかハードルが高いような。子どもは、学校があります。そもそも、休めない仕事の人も多い。それに、半額戻ってくるとはいえ、旅行にはそれなりにお金がかかります。さて、誰ならこの時期、旅行なんか行けるんでしょうか? 元々お金があって、有給の取りやすい企業の人しか無理なような。旅行サイトとかで申請できる人でないと使えないわけで。個人旅行でいきなり切符を買うタイプだと使えない感も。
錬金術という抜け道が話題になったGOTOイート。
これは返金でなくて飲食サイトのポイントで1人夕食で1000円(昼ご飯なら五百円)分が返ってくるというのがミソ。で、飲食サイトのポイントなので、サイトに未掲載のお店ではそもそも使えません。また、お店によっては、当日予約ではオンライン予約は非対応だったり(地元のお店では、オンライン予約は2日前までにとされていた)。それから、あくまでも現金ではなくポイントバックなので、同じサイトでしか使えず使えるお店が限定される上にポイントバックに時間がかかったり。そもそも論、インターネットが使えない人にはこの制度も使えないわけで。やっぱり、不公平なんですよね。ある程度できる人とか、時間やお金のある人が得をして、出来ない人はそれだけで税金だけ払って損をする。
そういえば、現首相が胸を張るふるさと納税制度もそういうところがあります。税金でやってるのに、返礼品競争が過熱とか。そもそも、普通に地元に納税していたら返礼品もへったくれもないわけですし。地元に納税していない人が地元の自治体の世話になっていることにもそもそもの違和感があります。
全部、知らなかったとか、原資や時間がないとかだけで損をさせられる政策で。これじゃ貧乏人と金持ちの差はますます広がる一方です。なんかこれ、一部の人や、企業とかの短絡的な得だけを求めて、全体的な公平さという観点が抜けている気がするんです。公共の税制なのにそれでいいのかなぁ。