夏の作品どうしよう。

夏の作品展の制作で悩んでしまっている。
まあ、そもそも開催できるかどうかも色々と微妙すぎる情勢だが、ものを作る下準備はしておきたいし、やっぱりMacは好きだし。
今までは、主にMac OS Xユーザなら皆が無料で使えるQuartz Composer(QC)で体験型コンテンツを展示していたのだが。
現在のmacOSでは動かない。純正ツールなのに残念すぎる。
というか、今、QTZ形式のコンテンツ開発をやってる人って何を使ってんだろ。まあ、QTZ形式自体がもうFlash並みに過去のツールなのかもしれないけど。
もともと、スクリーンセーバーを自作できるとか、VJとかのアートでは需要があったけど、多くの人が普段から使うようなもんじゃないからなあ。それこそ.docxみたいに需要があれば違ったんだろう。
ともあれ、macOSの標準機能で再生できて、自動リピートできて、インタラクティブ機能を作れて、制作ツールがノンコードなビジュアルプログラムで、リアルタイムレンダリングで導入費用が廉価。
こんな条件を満たしてくれるツールはなかなか見つからなくて。
別にプログラム言語やりたいわけではないし。仕事でちょっとした便利ツールを作るのにVBAは少しかじったけどさ。本当に少し。
ってかそもそも、自分がやりたいことってなんだろう。
結局そこに戻ってしまうんだよなぁ。AppleさんがQCを廃止したのは本当に残念だけど、本当にインタラクティブコンテンツを作りたいなら他のものでもいいんだし。
インタラクティブコンテンツの一般化といえば、Nintendo Laboってのもあったな。
あれって考えてみたら、やってることはファミリーベーシックといっしょ。根幹的には。
家庭内にある程度ゲーム機が入り込んだ後で、子どもが使えるプログラミング環境を追加販売して、コンピュータの楽しさを啓蒙するビジネス。
ファミリーベーシックが出たのは1984年らしい。

ちなみにファミコン本体は1983年。

こんなに昔からやってることだったんだなぁ。すごいな、任天堂さん。
まあ、自分がインタラクティブコンテンツの展示でやりたかったことも根っこは同じで。
インタラクティブな体験場所の提供をしたいっていう作品なんだよな、あれらは。
超簡単なことで、変な映像が作れる。クセになる映像体験。
前にやったのは、おはじきをスキャン台に乗せるだけで、カレイドスコープが映るやつ。普通の万華鏡と違うのは配置をいじれること。投影物がリアルタイムに動くこと。オリジナリティとかはあんまりこだわってなくて、たまたま遊びに来てくれたお客さんが、普段やんないだろうデジタルの端っこにでも触れて遊んでくれたら余は満足じゃ、というやつだ。
で、原点に戻る。
ああいうのを作るのは、まあ、やりたいのかもしんないけど。うむ。
現場で簡単に管理が出来ること。
新OSに対応していること。
制作環境の習得が比較的簡単なこと。
それから、展示機材の負担について。プロジェクターとスクリーンなんかは持ってるからいいんだけど、暗室を作るところをもっと詰めないと。まあ、一応、できそうだけど、それ本当にできそうか? ってあたり。
あと、コロナ禍での展示であること。つまり、あんまりみだりに触るモノは作れなさそう。あと、飛沫対策も考えないといけない。だから、なにか共有物を置くとか、コントローラーを使うとか、ボイス(声)を録るとか、打楽器を使うとか、そういったものは無理。ダメ。禁止。
手で影絵的なやつとかならなんとかいけるか? スキャン台は触れなくても使えるようにして、ユーザーやスタッフが消毒可能な材質にしておけば。
となると影絵の画像処理もリアルタイムレンダリングになるし、カメラにオートフォーカス欲しい。
結局、やりたいことを叶えてくれる環境に、すごいお金がかかってしまいそう。理想的なカメラはOHCとかになっちゃう。業務用かって。安いのでも買うと5万は超えるし、レンタルでもいいけどよほど良いのに当たらないとキツいし、事前テストも3回くらいはしたい。
前にやってたwebカメラならなんとかなるかもしれないけど水平に使うために作られてはいないから加工というか、なんかしないと。お前さんにそれってできんの?
で。
本当にどうするかなあ。
あー、このグルグルまわっちゃってる状態自体が、すでにアートに思えてきた……。こりゃあかんわ、はあ。ムダにハードル上げてるだけかもしんないなぁ。