自分のパソコンの知識の原点の本

ふと、思い立ちまして……。自分が子どもの頃に地元の公立図書館で借りまくっていた児童向けのパソコン書籍がなんだったか、検索してみました。
おぼろげな記憶では、かなりの大型本。「図書館専用図書」のような記載が裏表紙にあって、本屋さんでは買えないらしかった。図書館のほかの本とは違った質のコーティングがされていた。1冊はそれほど長くは無いが、シリーズで何冊か出ていた。FM-TOWNSMSXなど、4つか6つ程、タイプ別にBASICのプログラムリストが載っていた。出版年はおそらく1980年代半ば〜後半。カラー印刷の表紙だが、本文はモノクロか赤黒2色印刷だった気がする。出版社は不明。
……小一時間、検索して見つかったのがこちら。

十中八九、多分これです! この『やさしいコンピュータ教室』シリーズ! 全10冊! 表紙に覚えがあります!
出版社はポプラ社さんだったんですねぇ。コンピュータ書籍専門の会社とかではなく。
このシリーズで学んだことはものすごく多かったです。
1つには、プログラミングのアルゴリズムについての基本的な考え方。つまり、条件分岐や繰り返しなどの基礎概念を理解したこと。
他には、同じ働きをする様に書かれているのに機種別にプログラムリストが異なっていたことで、今のパソコンOSの違いに近い概念を体験できたこと。例えば、音を鳴らすのがPLAY命令だったり、MUSIC命令だったり。
とはいえ、うちにあったパソコンの機種は日立のBASIC Master Mark II。この本には掲載されておらず、サウンド命令は単音のBEEPだけでしたが。たしか、MSXのプログラムリストを直しながら入れて何とかしていた記憶があります。
あとは、プログラムを最後まで入力する根性や、デバッグが必要などトラブル対応についてですね。
さすがに1985年出版のニッチな本では、今はあの時の図書館には置いていないようですが、上野公園の「国立国会図書館国際子ども図書館」にはあるようです(カーリルにで検索)。
まあ、今となっては読まなくても良いのですが、懐かしい本でした。Amazonでは頑張れば全巻揃いますが、1冊4000円から1万円以上! プレミアついてますなあ。本来は1800円だったようですので。