裏世界はすぐそばに?

死の谷の方が好きかも、それしかいないんです。
やばい、本当だ!
いきなり何? っていう文章だが、iPhoneiOSユーザーなら試してみてほしい話。

つまり「死」と打って、あとは予測変換のままに最初の変換候補をパシパシと打っていくと、冒頭の文章になるのだ。不思議すぎる。
ちなみに、ウチのiPhoneにはATOKが入っている(iOS版、実はあるのだ)。なのでATOKでもやってみたが、こちらも不穏だった。

死事件起こす事件起こす事件起こす事件起こす

……以下略。
文章が終わろうとせず、
死→事件→起こす→事件→起こす
が繰り返されるのだ。こっちはこっちで怖すぎる。
この、妙な言語感覚、言葉は分かるのに意味が通らない文章の感覚が、妙に『裏世界ピクニック』での中間領域で見かける文章となんだか似ていてゾクゾクしてしまった。

早く続刊が出ないかなぁ。主人公ちゃん、あれだけ言い切った後では引っ込みが付かないはずだし。
本作、本当に続きが楽しみで、既刊も漫画版も、もう何周も読み直している。
実のところ、自分にも実話怪談といっていいのか、不思議な体験はなくはないので。主人公ちゃんたちの体験が小説の絵空事で現実にはあり得ないとは思えないんだよなぁ。
宇宙人はいる、というのと同じくらいの感覚でしかないけど。

ところでこの作品。この先、本当にどうなるんだろう。
主人公バディの行く末はあまり心配していないが、ただ裏世界の探索を進めるだけとは思えない。
それに、るなをどうするのか。さすがに裏世界に連れ出すことはもうないだろうが。
パスポートを取る話もあったが、実際、海外の国をモチーフにした裏世界エリアや怪異も出てくるかもしれない。色々含めて、楽しみである。
それこそ、鳥子の国、カナダをモチーフにした怪異が起きないのが不思議なのだ。現状、怪異のキーを持っているのはいつも空魚の方のようだが。
鳥子も小さい頃にいろいろな経験がありそうだし、結構本を読んでいるようなので、カナダの怖い話が具現化したような話が展開されてもおかしくない。この場合、空魚はどう対応するのか。
本当、どうなることやら。