鳥獣戯画の豆絵巻を作ろう

はてなブックマークって、殺伐とした話題が正直なところ多いんですけど。たまにこういう勉強になるネタを拾って来てくれます。
日本の漫画とアニメの原点である鳥獣戯画を実際に見てスクロールさせてみられるこの教材。
この週末、作ってみました。
印刷はコンビニで。
大きい方がA3で長尺原稿を使用。小さい方はA4で簡易版。
ヒモは良いものがなかったのでとりあえず輪ゴム留め。
芯棒は手順書では竹串となっていましたが、コンビニでもらえる丸棒の竹箸をカットして使用。うちに竹串がなかったからでもありますが、この方が持ちやすくなるかもしれません。切るときは怪我をしないように注意。カッターの刃を箸に直角に当ててカッターマットの上で何度も転がして切れ目を入れ、最後は折り取りました。切り口はボンドを薄く塗ってささくれを処理。マーカーで黒く塗って仕上げ。
本編の紙の切り方、芯棒のつけ方、紙の繋げ方は冒頭のマニュアルページをご覧ください。
結構、しっかりした感じに仕上がります。インクジェット対応和紙を使っても良いかもしれませんね。

最初の方をそれっぽい感じに引き出してみました。

よく、画面を左から右へ流して見ることをスクロールって言いますが、あれの語源は巻物です。まさに原義のスクロールを体験できますね、これ。
両手に持って巻き出しと巻き取りをやってみたところ、たしかにアニメーションっぽい。なかなか面白いです。ただ手が疲れます。それもまた一興かな。
そういえば学生の頃、学芸員課程の実習でこんなのをやった記憶が確かにあります。ヒモの巻き留め方は……さすがに忘れたな。こういう巻物にはちゃんとした結び方があるんですけど、結構、難しいです。
というわけで、この教材、面白いので授業で鳥獣戯画の単元があるならやって見ると良いかと。
小学校の授業中にやるならA4で1枚版の方で充分そう。またヒモをつける部分は飛ばして、ひとまずカラーの輪ゴムで巻きどめでも良いかと思いました。穴あけと紐通しは、できない人にはできないと思いますし。本当はヒモの方がそれっぽいですけどね。
ともあれ、なんだか見ていて可愛らしくていいですね。未だに人気があって、時々展覧会ネタになったりしていたりするのもわかります。
作るにあたり、A3版はカッターマットとカッター、金属定規が欲しいところですが、A4の短縮版はハサミでも十分かと。簡単に作れるので、鳥獣戯画が好きな方におすすめです。