セーラームーンのアレを作ってみたっていう動画が…….

ジルコニアで『美少女戦士セーラームーン』(原作の漫画版)の『幻の銀水晶』を再現してみたっていうメイキング動画だそうです。
いやぁ、期待を上回る輝きっぷり! さすが、銀河を統べるといわれる聖石です。欲しい人、たくさんいそうだなぁ。
考えてみれば、動画にもありますが武内直子先生のご実家は宝石屋さん。うさぎちゃんの親友・なるちゃんのうちは宝石屋さんだったり、そもそも銀水晶という設定そのものや、宝石名の敵キャラの多さなど、影響は多大ですね。例えばダークキングダムの四天王は、全員、宝石の化身でした。旧アニメにはあまり反映されていませんでしたけど。
銀水晶のカットのデザインも、武内先生オリジナルでは、という。
そこまで考えたことはありませんでしたが、当時はまだ漫画にCG作画は導入されていなかったはず(せいぜい、よく出てくるアイテムはコピーして切って貼るとかその程度)。それであの精度の宝飾品の作画。
特に、ブラックムーンのプリンス・デマンドが2つの銀水晶を接触させようとするシーンではよくわかります。
動画の方では銀水晶のデザインはアンティークなカットの影響がありそうとのことでしたが。
実際、銀水晶は人類の有史のはるか以前からある宝石という設定なので、アンティークなカットを意図してデザインされていてもふしぎはありません。
こうなると、蓮の花状に開いた覚醒バージョンの銀水晶も見てみたい気がしますね。ちょっとあれは無理かもしれませんけど…。
ともかくも、設定の量がすごいんですよねぇ、セーラームーンは。子供の頃はまったくそんなことに気が付かず、夢中になって亜美ちゃんの活躍を追っていたばかりでしたけどね。今思うと、潘恵子さんがご指摘されていたという、セーラー戦士たちのホロスコープとキャラクターづけの一致とか(昔、なかよし編集部が発行したセーラームーンの解説書に書いてあった記憶が)。やたらと化学的な名前の数々とか。あとは無限学園編でのほたるちゃんの趣味が小学生にしては渋いアンティークなランプ集めで、いろんな素敵なデザインを持っていたりとか。デッドムーンサーカス編での万華鏡のデザインとか(モデルになった万華鏡屋さんは本当に麻布十番にある)。
おお、いろんなことをぶち込んでいたんだなあ……。セーラームーンで起きていた事件そのものは全て架空ですが(当たり前)。いろんな要素は武内直子先生が好きでしょうがなかった現実のものを詰め込んでいたわけで、妙に存在感があったのもこれまた当たり前でしたね。
惜しむらくは、セーラームーンの後の作品があまり続かなかったこと。
いろんな事情があったようでした。これだけパワーのある作品を作ってしまったら、その先って難しいのかもしれませんけども。セーラームーン自体は、キレイな終わり方で締められましたし。
ただ、あれ、永久に闘うラストでもあるんだよなあ……。月の姫と地球の王子は幸せになれましたけど。
ともあれ、先ほどのページから行ける『幻の銀水晶』の再現動画、ファン必見だと思います。原作を知らなくても単純に宝石の勉強にもなりますのでオススメです。オチも笑っちゃいました!