『裏世界ピクニック』新刊2連発!

今月は、『裏世界ピクニック』の小説版とコミカライズ、それぞれに新刊が出るという、ファンにはうれしい出来事がありました。

話の序盤の部分はアニメ化されています。こちらはこちらでかなり面白かったです。なにしろあんな不思議な出来事を、動く絵で見られたんですから。
まだまだ配信されているのが嬉しい。

裏世界って言っても。いわゆる「ヤーさん」とか「マル暴」のような話ではありません。まあ、銃は使う話ではありますが。
もしかしたらあるかもしれない、現実とはズレた異世界(と言っても西洋ファンタジーなものではなく、原っぱだったり森とかとか)に、とあるビルのエレベーターをとある方法で上り下りすると到着してしまうというあたりからの話です。
この作品での「裏世界」には、何やらいろんな行き方ができるようですので。謎の建物があったり、訳の分からない妖怪(なぜかネットミームや日本の伝説が出自のことが多い)に襲われたりもします。かと思うと現実から迷い込んだ他の人たちを助けたりなんかも。
……そんな妙な世界の探検を志す、2人の女子大学生のお話ですね。
不思議なことって、実際に体験したことも自分自身あるので。子供の頃に。
なのでこういうことがあるかもしれないな、という気持ちもちょっとあります。もうひとつの世界があって、そこは、今回の小説版にて語られたように探索者の精神状態が大きく影響するというのは、なんかわかる気がするんです。普通に生活していても、しっかりとした休息やバランスの良い食事を取って、少しでも気持ちを前向きにすると、世界が明るく見えることって実際にあるので、それがもっとフクザツに作用したらあんなことになっても不思議ではないかも?
さてと。作品の感想などを。
漫画版はあの3人が秩父の温泉に行く話など。
主人公2人、そして実質、裏世界アドバイザーみたいになってる小桜さん。
まあ、この3人で行ったら何かは起きます。起きるしかない。
で。
その顛末は作品に譲るとして。今回の同月刊行で面白かったのは、漫画版で追っている温泉でのエピソードが、本ストーリーの最先端である小説版の伏線のひとつになっていることですね。
今回の小説版では、この温泉旅行のことをはじめとして、過去にあったことの伏線をまとめている感じを受けました。
冴月さんが残した遺物とか、裏世界の掘立小屋なども重要なキーワードに。あれ、話としてはだいぶ前に出ていたのですが、読者としてもいつ確認しに行くのだろうなァとなっていましたから。
それから骨組みビルに外ハシゴではない安全な昇降ルートを取り付ける話とかも。
いろんなことをまとめ直し、話が前に進む準備がなされたように思います。
ところで。
お二人くんはこの先、この世界をどうするのかなあ。
日常を送っていても、急にあっちに引っ張り込まれることが空魚は多いみたいです。実に危険極まりない。鳥子が前に心配していたみたいに、いつのまにか国境を超えてしまうこともありえます。東京にいたのに裏世界を経由して沖縄や石垣島に到着したこともあったくらいなので。そういえばパスポートは取ったのかな?
鳥子は鳥子で、とりあえず英会話の心配はないカナダからの帰国生ですから、そういうことがあっても何とかはなりそうですが……そもそも彼女の日常って分からないことが多いです。異世界に引っ張られること、起きてはいないのでしょうか。お互いに簡単な探検グッズを日頃から持ち歩くようにしているらしいので、何かは起きているのかもしれませんけど。
というか。
そろそろ、2人で一緒に生活しても良い頃合いかも? なんか物騒になってきたし、大学通学以外は出来るだけ一緒にいた方が安全では? という、1人の読者からの提案を書いてみる。もうほんとに彼女らの身の安全が非常に心配なので……いや、他意はない、ありませんとも! ええ!
鳥子の家は亡くなられたご両親の家でもあるので、かたづければ部屋は余っているわけで(元々綺麗にしているようですが)。
場所も、空魚の埼玉大学に通えないこともない距離ではないかと。たしか山手線の……日暮里でしたね。埼玉大学はJR南与野駅からバスで10分くらいだそうなので、日暮里から赤羽で乗り換えて埼京線で40分の南与野なので合計で1時間はかかりません。十分通える。これ書いてる本人は大学まで片道2時間通学でしたからねえ。私、4年間よく頑張った!
空魚の夏休みはメッチャ短いそうで忙殺されていましたから引っ越しとかは無理そうでしたが、どっかのタイミングで時間作って。
だってねえ、小説10巻めのラストがラストでしたから……読んでいてマジで怖くなりましたよ。まさかこんなことになるなんて。お二人ともどうかご安全に、です。
次巻を待ちきれません! 漫画版も、原作小説も!