『私だって幸せになりたい』

なんとか風邪が治ってきました。できるだけ医者にはかかりたくないもんで。健康のありがたみが身に沁みる今日この頃。本当に今回の風邪は痛い目を見ました。侮れませんね、風邪。


ところで。
http://d.hatena.ne.jp/reikon/20060403/1144081400
にある

当たり前のことなのですが、いつか自分は死ぬわけで、それまでに自分なりに何をすれば「自分は生きててよかったな」と思えるのかなあと、ふと思ってしまいました。

はてなスタッフのreikonさんの日記、度々拝見していますが、今回のお話は身に詰まされるものがあります。人は死ぬ。いずれ死ぬ。


この記事を読んでいて思い出したことがあります。
だいぶ前に亡くなられた友人が、Webサイトを死の直前まで更新していたことです。今、webarchiveやgoogleキャッシュから探してみても当時の原稿を見ることは出来なくなっていて、本当にキオクの中にしか存在しないWebサイトなのですが。
そのサイトにはブログではないけれど(ブログブームの前の話なので)日記のコーナーがあって、独特のムードを持つキレの良い文章はなかなか面白かったのです。
しかし、亡くなられた、という連絡を受けてから、見に行ってみたら、死の直前と思われる日の日記が数行書かれていました。(何か音楽CDを買ってそれが良くできていた、とかの雑談の後にさらっと書かれていたので、もしかしたら友人自身は最後の書き込みという自覚は無かったかもしれませんが……)
その締めの文章は、今でもはっきり覚えています。


『そう、私だって幸せになりたい』


この遺言のような絶筆。ふとした折りに思い出します。
それは、戒めのようでもあり、道標のようでもあり。
友人の幸せとは何だったのか。卒業後はそれほど深い付き合いは無かったために、残念ながらサイト以上のことは知ることが出来ませんでしたが、サイトで展開していたある趣味に没頭することはその最たる物の一つではあったでしょう。門外漢なのでチンプンカンプンでしたが、かなりの資料を作っていましたから……。


ただ忘れてはならないことは、同じ教室で過ごした友人が、道半ばで倒れてしまったことでしょう……それもこのように言い残して。
色々と思い悩むことはありますが、この言葉は私の胸中に、原点のように突き刺さっています。そう、私だって幸せになりたい……。