リスクの宝

「マリア様、嫌なことは、私が喜んで」、これ、うちの母校の大学の創立者の口癖・兼・教育目標&校訓。


卒業してウン年経ってから、この言葉の重さと奥深さと優しさが少しずつ分かってきた気がする。


まあ、クリスチャンじゃないけど、目にみえない誰かに喜んでもらいたいから、嫌なことでも引き受けるって言うのはわかる気がするし。


あと、嫌なことって、端的に言えばリスクを背負うこと、ということでもある。でも、誰かがそのリスクを背負わなければ、人間社会は向上しないのも事実だ。


あとね、リスクって、実は宝の山なんだよ。リスクを背負いに行って、初めてわかる、たくさんのことってある。


その発見は、リスクを回避する多くの人は、見つけられないんだよね。


「狭き門より入れ」って聖書の名台詞もあるけれど。狭き門から入ったからこそ、見えてくるものってある。それは、誰かが見なくちゃいけないし、その選ばれた誰かになることは、人類全体にとって限りなく意義深い。狭き門の先の先の先にこそ、本当の宝があるんだと思う。目先のことしか考えない普通の人には、なかなか見出せない。だから、普通の人からは、なんでそんなリスクを背負わなくちゃいけないのか、理解してくれない。


話が長くなった。


はてな」さんがアメリカから京都に戻るという。
また、あの会長さん(属性:犬)とれいこんさんたちも、京都に。ものを作るのは京都がメイン拠点になるみたいだ。そして、東京のオフィスも維持して、両方の土地で成長していく計画らしい。
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20080214/1203008119
http://d.hatena.ne.jp/kossy/20080216/1203118497


アメリカに会社の支社を作り、世界を見て来る、というリスクで、何を見つけてきたんだろう。


実は結構、「狭き門」を日常的にくぐってしまってるのがこの会社のすごいところ。面白いところ。
もっと楽にお金儲けをしたければ、この会社の技術力ならいくらでも方法があるのにね。ベンチャーキャピタルとかもね。


とりあえず、ユーザとして希望することは、安全なサーバ維持と、運営を続けていけることだ。あと、たまにある「はてな義援金」イベントは社会的意義が大きいと勝手に考えているので、これからも参加させてほしいな。ユーザーズボイスが届きやすい企業姿勢の維持など、やっていてほしいことは基本的なこと。


まとまらないけれど。
とりあえず、はてなダイアリーその他は、今後も、自分の「インターネット上の文房具」として使わせていただくので、維持運営のほどをよろしくお願いします(ぺこり)。
インターネット業界のスーパーマリオNintendo DSをこの会社なら作れる気がするよ。そのレベルのことは、まだ日本企業のどの会社も、成し遂げていない気がするんだ。


京都をシリコンバレーに。面白いじゃん。しなもん会長、がんばれ(え?)。