失策と成功は紙一重

ある面から見たら大成功や偉業だったとしても、別の面から見たら実は失策や愚行だった、という例は、歴史をみれば枚挙にいとまがない。
現代的なことを言えば地球環境問題がそうだと思う。かつての発明品、便利さを生み出したものが、あとから見れば実は、人類が生きる基盤たる地球そのものを破壊しかねない。そんな話ばっかりごろごろしている。


複眼的に物事を見るのは難しい。現状、さまざまなことが進行しているが、報道で知ることができるのはどうしてもある一面だけになりがちだ。


批判ばかりされている問題でも、評価するべき点はある。
政治や沖縄問題が広く注目されるようになっていっていること、それ自体は評価していいと思う。
問題は、この問題がどこに帰結するか、なのだが。
現政権への真の評価は、歴史をまたなければならないのかもしれないな。
実は現状が成功への大きな伏線だったりしないだろうか。
批判をするときは代わりの案も提供するのは議論の基本。代案がないなら現状を冷静に見ているほうがまだいい。アイデアを思いつくかもしれないし。


好景気では家庭を顧みなかった父が、不況で家にいるようになって家族を大切にし始めたという話も聞く。
何が功を奏するかわかったものじゃない。
不況で生活そのものが崩壊してしまっても、立て直しとか、生きることそのものをあきらめてはいけないと思う。


たまに町で見かける、ホームレスが生活するための雑誌「ビッグ・イシュー」を売っているおじさん。
いつも元気そうだ。こっちが元気をもらってしまうくらいだ。それに、雑誌も結構面白い。


つまり、そういうことだ。