台風で午後の仕事が休みになった。
台風の本格襲来までに時間はまだまだ余裕があり、まあ間に合いそうだったので、教習の予約を入れて1コマだけ運転してきた。帰りの足は自宅付近まで通学バスが走っていることもあったので。
一番の動機は、まだ第1段階のうちに豪雨の中での運転は一度はしておきたかった(ドライな路面との違いを実感しておきたい)というもので。プロの教官が隣にいる状況で、走り慣れた教習所内を走ってみたかったのである。
それで行ってみたら、いろいろわかったことがある。この状況の中で運転できたのは反省することもありつつも自信になった。
ともかく今、手こずっているのは、坂道発進&S字&クランク。いろいろやってみて、どうやらクラッチの使い方にまだまだ問題があることが分かってきた。習ったことをちょっとばかり整理することにしてみよう。
- 着席
- ドアの鍵を閉めたら、背中を座席に預ける感じで座ってみて、クラッチを踏み込んだときひざが軽く曲がる位置まで椅子を前に。腕が軽く曲がる位置になっているか、ハンドルや座席の高さ&角度の調整をする。クラクションに手が当たって鳴らさないように注意。左手でハンドルを持って調整するとやりやすい。ゆとりを持ってシートベルトを引き出してカチリと止める。ベルトをねじらないこと。サイドミラーとバックミラーの確認を忘れずに。
- エンジンスタート時
- 発進時
- 発進直後
- カーブを曲がる
- 教習所の場合は基本的に時速20キロ〜25キロに落とせていればOK。直線は時速35キロなので、ポンピングブレーキで調整してカーブに入る。
- 曲がりたい方向や道の先をしっかり見つつハンドルを使う。曲がりたいからと回しすぎず、曲がりやすい状態になったらキープし、曲がりきる前くらいにハンドルを戻す。足りなかったら足す感じでハンドルの手さばきをするが、手は次の場所、次の場所にしっかり持ち替えを。回すにしろキープにしろ、チカラを入れる必要はない。ハンドルは見ずに視野をしっかり持とう。路上では曲がり先に人がいる、とかもあり得て危ないので。
- 左折
- 右折
- 何かのために停止するとき
- 登り坂と坂道停止
- 登り坂での再発進
- 下り坂
- 何かの出口での右折(坂の出口、S字&クランクなど)
- 出口で右折するときは、車線を超えてからハンドルを回すこと。出口の右肩の中央線(反対車線のある道路)や縁石(S字やクランクなど一方通行)の延長線と車線の交点を角にした仮想の曲がり角があると考えるとタイミングが分かりやすい。右に回しながら出て行くと逆車線に出てしまうので注意! 曲がりに合わせて早めにハンドルを戻しつつ、車の位置をいつも通り確認。右の座席にいる自分が道幅の真ん中にいれば、車は自然に左寄りになる。特に、下り坂から出て右折後に直線になるときはスピードが死なないうちにアクセルを踏んだりするので、ハンドルから注意が外れて軌道がふらつきやすいので注意しよう。
- S字とクランク
- 両方ともポイントは狭い曲がりでできるだけ大きく曲がれるような位置取り。内輪差も注意。運転席で感じる車と道との独特の距離感も把握すること。思っているよりも入り口は今の自分の意識よりかは少し前のめりの位置で曲がって入るのでジャストだった。入った後は半クラッチでゆっくりゆっくり進めるが、アクセルを使わずともエンジンは廻っているから断続的かつゆったりな半クラッチを使えば車をそれなりには動かす事ができるので、それを念頭に入れてクラッチで超低速を作れることがまず大事。アクセルは入れても超弱めな感じで。それさえできれば道をしっかりと見つめたハンドル操作で曲がれる。左折するときに右の前から注意がそれがちなので気をつける。また、奥に行き過ぎない。縁石との距離感。とくにS字では車の前の輪郭と縁石とが作る距離感が変わらないようにハンドルを使う。
- 左前が当たりそうになったら止めてクラッチ踏み込みを確認してバックのギア(R)に入れてからハンドルを左へしっかり回し、位置が戻ったら停止、またギアをロー(1速)にして再チャレンジ。ちなみに、右前が当たりそうになったらハンドルは右に回してバックだし、左後ろや右後ろが乗り上げそうになったらハンドルはそのままでバック。
- ともかくも、ゆっくり徐行のスピードをクラッチで作れるように、速度調整を体得しよう。
- 何らかの理由で停車して、エンジンを止めるとき
- 今日体験した、雨天走行時の注意。
- 学科教習で、ドライな路面と比べてウェットな路面では2倍程度停止に距離が必要になることがある、と習った通り、いつも思っているよりもブレーキはかかりにくくなるというのは本当だった。停止をしたいときはエンジンブレーキを使いつつも、いつもよりは早めにかつ気持ちを優しくフットブレーキをしよう。ついつい強く踏みがちなので意識した方がいい。
- それから、豪雨になっていくとエンジン音が風雨の音とぶつかって消されてしまい、半クラッチ時のエンジン音の変化が分かりにくくなってしまった(坂道発進時)。
- 風雨でドキドキしてプレッシャーがかかるし、急に風が強くなって雨が当たる轟音がしたりして、たとえ車体には影響がなくても心理的には普段通りには行かない。よけいに注意が必要。
- 雨がミラーに当たって見にくくなるし、前も雨粒で見にくいだけではなくワイパーでも邪魔になり、視野が狭くなりがちだ。後ろも同様に見にくい。太陽が隠れているので全体的に暗く、その意味でも道が見にくくなる。
- こういったことは、運転してみないと分からなかった。
- クラッチの注意点。