認識が甘い。

社会が変にゆるんでいるのが気になる。
新型コロナウイルスの専用ワクチンも出来てない、特効薬が確定したわけではない、いつでも町医者で受けられて当日内に結果が出るレベルの検査体制が整ったでもない、医療者・罹患者・他地域者への差別を克服したわけでもない、経済的な補助システムはまたドス黒いカネ儲けの元になっているという報道もあるしイマイチ信頼出来ず、稼働が遅く電子化は失敗だったと言わざるを得ない。
現在の状況は、単に医療とクラスター班の皆様の努力と、一般市民の自主的な社会的引きこもりで、強引にちょっと勢いを収めただけである。
基本的な状況は何も変わっていない。
ここでゆるめたら悪化する。
みんな本当はわかっているはずなのに。
ダイアモンドプリンセス号の悲劇は、もとはといえばたった1人の罹患者から始まった。客船という特殊な閉鎖環境でのこととはいえ、このウイルスの恐ろしさを世に知らせるには充分だった。
それに、志村けんさんのショックをみんな忘れたんじゃないかと思う。彼はそんなことのために亡くなられたわけじゃないのはよくわかっているが、社会への影響は大きかった。朝ドラ『エール』での存在感の大きさを拝見するにつけ、残念で仕方がない。あんなにどシリアスな演技がハマる役者であったのかと、大変失礼ながら驚愕した。持ちネタのバカ殿様との違いが激しすぎて。あまりにも、あまりにも惜しい。
社会の空気感が脱コロナっぽくなっている今、仕事がある人でもちょっとした体調不良で休むことがしづらくなるのでは? そういう人がちょっと無理をしたから蔓延する病気。さらに無症状の人も多いという怖さ。
散々散々知っているはずだ!
みんな本当に忘れすぎていて怖い。
鉄道の手すりやつり革。安全のために捕まる時もあろう。その後どうする?
少し前まで、もっと警戒していたんじゃないのか?
飲食店の方々には申し訳ないが、まだ店内利用する気にはなれない。店内でないと本当の味は楽しめないのはわかっている。だが、まだまだ早いと思う。色々投資されていて頭が下がる。座席の間を空ける、フイルムシート、消毒の徹底、確かに大変だと思う。しかしそれでなんとかなるものだろうか。たまたま同時に入店された方が無自覚罹患者であっても、大丈夫と言えるものなのだろうか。エビデンスはあるのだろうか。
自分がおかしいのだろうか。考えすぎなのだろうか。ただ、無自覚の殺人者になりたくないだけなのだが。