助けられないのは絶対に悔しいだろう

聖マリアンナ医科大学病院等のコロナ病棟のレポートがあがっていた。
今までできていた医療手段が通じにくくなり、看取りのときもご家族とゆっくり過ごさせて上げられないなど、この病院らしい医療ができなくなりつつある模様だ。
これは絶対に悔しいはずだ。
お医者様をはじめとする医療スタッフの皆様も、患者さんのご家族や友人の皆様もきっとそうだ。報道には感情的なことはあまり描写がないけれど、想像するだにあまりある。人の愛を説くカトリックを掲げる病院で、ゆっくり看取らせてあげられないなんて……。自分は信者ではないもののカトリックの大学で学んだから、余計にそう思うのかもしれないが。
自分には医療の専門的なことは分からないけれど、自分の仕事が通じず、自分たちなりに日々積み重ねてやってきたことがどんどんできなくなるなんて、プロとして心底悔しい日々を送られているに違いないだろうと思う。
それに交通事故用のベッドをコロナのために転用するなんて、実質的な医療崩壊ではないかとも思った。それでも焼け石に水のような状況らしい。
医療そのものはできない自分のような一般市民でも、できるだけ罹患しないように努力することで、彼らが少しでも悔しくならないようにできるかも、と思ったのだった。