できる人とできない人は3600倍の労力差がある(かもしれない)話

ちょっとグチグチ。
時々この日記で書いてるけど、自分の仕事はとある大学内での情報機器サポート業務。
なので友人知人家族から、スマホの使い方を教えてくれ(多くの場合は無料で)ということも多い。
これ、なんか労力をとりあえず数値として計算できないかな、と、思いついて……。
例えば、自分にとっては当たり前すぎるある操作の解説(スクリーンショット撮って逐一教えたり、対面だったら手取り足取り)で、1時間かかることはザラにある。
自分にとっては当たり前すぎることはやり方の把握に1秒でできると計算。人に教えてわかってもらうまでは1時間とする。
そうすると1秒:1時間=1:3600。
「あなたは私の3600倍、労力を要しているんですよ」と言い切れるわけである。
改めてそこまで違う、と、自覚しました…。
だから、仕事として選んで好きでやっているとはいえ、時々イライラしないわけではないのはこう言うことで。なんか溜飲を下げたと言うか、最近仕事でイライラしどおしだったのが納得できたというか。だって寒いし。寒いってことは人間のメンタルにきますよ。
相手は自分よりこのスキルに関しては3600倍遅い(かもしれない)と思えば、イライラもしなくなる(かもしれない)。
最も、前にもお伝えしたことを何度も何度も聞かれたら流石に……ってこともないわけではないですが。
あとそれから。
社会の動きは、往々にして、この3600倍仕事ができる人を基準にしていることもよくあるかもしれないという恐ろしさにも気がつきました。
能力が3600分の1しかない人からしたら、そりゃあ、ついていけないって卑屈にもなるよね〜。
スマホの使い方、わかっちゃえばカンタンなことばかりなので、怖がらんで欲しいのですが。
まぁ、そのギャップとかをなんとかするのがサポート業務で、自分はそこに意義を見出してて、サポート屋が天職って自覚があるんだから、今更、転職する気にもならないしなー。
ともあれ。
3600倍という数字を見つけたので、仕事でイライラしない根拠をひとつ増やせたかもしれません。そりゃ仕方ないわ。うん。
できるようになっていただけたら、その人の本来の専門分野では私なんぞではできないことをたくさんやってらっしゃるしね。
そういうもんだ。うん。
なので、モノを教える側には気持ちにゆとりがないとホントにまずい。
教わる方は「わからない」ということでただでさえストレス溜めちゃってるので。
そのストレスを受け止めつつ、ただしいやり方に案内しないといけない。
感情が疲れること自体は許して欲しいなぁ。そこまでタフではないもの。人間だもの。
これ、私みたいなサポート屋だけじゃなくて、コンシェルジュとか、なんらかの案内をしている人は全員そうだと思うんですね。
案内される側が、教えてもらって当たり前って感じでふんぞりかえってることが世間的には稀にはあるので。
せめて自分はそうならないようにしようと。
で、思い出した。
だいぶ前のことですが。
パソコンメーカーさんの間で、サポート業務の有料化というのがテーマになっていた頃がありました。
もう10年くらいは前かな。
冊子マニュアルを減らしたり、電話サポートを縮小したりして、できるだけ自分でネットで調べて欲しいっていう。
情報や案内は無料ではないってコンセンサスがもっと広まって欲しい、って、当時、その動きを見ながら思ったモノです。
スキルもしかり。
スマホとかもっと初心者に使いやすくなって欲しいですが。
ユーザーの側も、スマホのUIという「言語」をもっと学んで欲しいな、とはやっぱりちょっとは思うのですが。
慣れれば初めての使い方でも見た瞬間にわかるっていう…それがやっぱり自分には当たり前なので。
その差の自覚と、ユーザーへのリスペクトも当然、業務というより社会人としてあって当たり前なので…。
考えれば考えるほど、その差を埋めるサポート屋自身は、疲れても当たり前だなってなりました。
せめて自分くらいは、人には少しは優しくありたいもんですねー。
コロナでなんやかんや世知辛いし、戦費拡大とかで世相もきな臭いし、景気は上がらないし。暗いことを言い出したらキリないもんなー。