教えて学ぶ、も一方法。

http://www.hatena.ne.jp/1096879316
人力質問へのトラックバック機能がいつの間にか出来ました。早速、使ってみます。


お題は「どうすればパソコンの知識をそこまで知ってるんですか?」
うん、これ日本語としてはあんまり正しくないかもしれないけど、言葉としてはすごくいいたいことが伝わってくるナイスクエスチョンだと思いますよ。
知ってる人って、最初から知ってる人、に、見えてしまいますよね!
だから「どうすれば」「パソコンの知識をそこまで知ってるん」に思えてしまう。


私の場合は、元々小学校時代にBASICでプログラム書いていたりワープロ(いまや懐かしの「生活変換ワープロ」日立の「Withme」でした)でオリジナル系の同人誌作ったりしてましたね。だから機械に関する拒絶感はなかったです。ファミコン世代だし。
大学時代、Macでマウスの持ち方から始めて、前期にPhotoshopQuarkXPressで自己紹介の書類を作りました。なんとなく、Photoshopって面白い、BASICでいうline命令を使わなくても線が引ける、みたいな感想を持ったのを覚えています。


当時は日本のインターネットもまだまだ始まったばかり。その頃に常時接続を実現していた母校はかなり進んでいたといえますね。あとからどんどんMacもWinも古くなって取り残されてしまうんですけど。(苦笑)一番いい時期に大学にいたのかも。ともあれ、自分のMac用メールソフト(フリーのPostino Classic)をMOに入れ,今でいうiPodのような感覚で、自宅で、学校でメールチェックやURLをメモしながら、ネットからも勉強しました。初期設定ファイルの管理さえしっかりしていれば、学校で自分の自宅用メールを拾うのは簡単でした。カスタムアイコン貼りまくりのあのMOは、いまも私の引き出しにあります。


そのころから、人に使い方を聞かれて、調べて答えることが多かった気がします。授業のレジュメに課題のやり方は書いてあるんですが、「IT機器感覚」みたいなものに慣れないとこういうのは読みこなせない部分ってやっぱりあると思う。で、レジュメの「人間語訳」を私がやっていたわけですよ。いわば通訳です。自分もこれから学ぶ話だったわけですが、一緒にやるなら最高の通訳者だったらしく、自分の課題そっちのけで人のばかりやっていました。この姿勢は今の仕事でも基本的に一緒ですね。今の仕事は、IT系大学の学生相手のサポーターなわけですが。(助手みたいなものです)


学生のころからPC知識相談系のサイトに出入りして、他人様の質問からも学んでいましたね。覚えている順に、Apple Suport Discussion(単なる掲示板だった時代から利用)とかISIZEのPC相談室(現在サービス終了、終わった時はわびしかった)それからClick Magazineマックユーザの部屋など。だから、人力検索はてなに流れて来たのは必然かもしれませんね。


それから、当時は(今も時々やっていますけど)Macitoshの雑誌でシステムトラブルの特集や、パソコンの仕組みの特集が良く組まれていて、雑誌で仕組みを覚えたことは大きい気がします。メモリとハードディスクの話とか、非可逆圧縮可逆圧縮の話とか、システムと機能拡張の話とか、全部当時のマック誌が基本になっています。Windowsユーザーも、一度Mac OS 9を覗き見るチャンスがあるといいんですよね。コンピューターのシステムの仕組みが一番良く分かるように作ってあるOSは、やっぱりMac OS 9だと思いますよ。Mac OS Xのクラシック環境に移管しても、やっぱりそれなりに触れるようになっておきたいものです。


もともとシステムに興味を持ちながら、Photoshopなど、簡単に面白くて成果が見やすいアプリケーションを学んだこと。それから人に教えるために学んだことが大きいです。だから、どこが悪いからこういうトラブルが起こる、ということの指摘はできるようになって来たかな。全体を見ながらも細部が分かる感覚は、Macそのものから学んだ気がしています。機能拡張のコンフリクト調整をした作業経験から、部分がおかしいと全体に影響する、という感覚を学びました。


Wordの使い方を覚えるより、Mac OS 9のメンテナンスの考え方を学んだ方が、その学生さん(学び師さんといってもいい)のコンピューター人生の今後には10倍役に立つような気がしてなりません。自分でWindowsMacを買ったら、自分でシステム管理者をしなくてはならないのに、大学ではシステムの都合上、あまりメンテナンス絡みの授業ができないみたいで、(Administrator権限を学生に渡したら大変なことになる)結局コンピューター使いというよりアプリケーション使いしかいない気がして。


ハッキングをしてコンピューターを壊して管理側を困らせてくれる学生さんがほとんどいないのは寂しいです。コンピューターは壊すつもりでいじって覚えるもんだと思ってるので。何度も壊せば、加減が分かってくるので、学生が壊す専用のPCを20台くらい置いた教室作って、いろんなことして覚えた方が身になると思うのだけど。なんか、自分が入りたての頃よりも学生の質問が大人しくなっちゃって最近仕事がつまらない。数年でこうも変わるものですか。はあ。


だんだんグチモード入って来ました。この辺でやめときます。
まあ、自分なりのコンピューター学習法は、「常に教える立場にいる」ことですね。
調べて学ぶ機会が増えます。自分が考えもしない角度からの質問もありますから。
以上!