自作PCの譲渡&改造

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とある事情で、うちの自作PCを再セットアップ&ハードウェアアップグレードして譲ることになりまして。まあ、平たく言えば親が愛用していたプリウスノートの画面が映らなくなってしまったので、急遽マシンの乗り換えをしようということで、あんまり使っていなかった実験機状態の自作マシンを譲渡することになりました。Windows XPを使い続けたいっていうのもあったし、スペック的には充分だし。
っていうか……日立のフローラとかプリウスって、もう売ってないのですね……時代だわ。なかなか良いマシンだったんですけど。


で、どこをどう改造することにしたか。
せっかくなので、マザーボードにあるSATA-RAID 1機能を使ってみようかと、SATAで250GBのHDDを2台導入してRAIDにしました。
それから、フロッピーディスクドライブが故障したっぽいので新品交換。
あとはメモリを2GB(1GBを2枚)に増強。それと、ブロントベイにUSB 2.0ポートを4つとファンコントローラーを取り付けたりとか。
ついでに、IEEE 1394……というか、個人的にFireWireって呼び方の方が好きなんですけど……を増設。手持ちの機材で活用できそうなものがいろいろあったので。大容量データのやりとりにおいては、USB 2.0と6PinのFireWireだったら、断然後者の方が安定性が高いと思います。経験則ですけれどね。*2
光学式ドライブはIDE-マスタードライブとしてPioneer DVR-A07-J-BKを内蔵用に。それからそのスレーブとしてリムーバブルハードディスクのトレイ(?)も付けておきました。
細かい所では、ミリネジやインチネジの古いのを交換したり、手回し出来るモノに代えたり。ゴムが入っている振動音よけのネジを使ってみたら、なかなかいい感じになりました。起動したときにはより静音化されてネジひとつで違うんだなあって。良い勉強になりました。


というわけで、あれこれ増設しました。その代わり、IDEの内蔵HDDは撤去(空きベイがなくなったし)。同様の理由で内蔵MOドライブもナシに。まあ、MOドライブは外付けのがありますしね。プラスマイナスでいえば、断然トクしたはず。


ただ……このマザーボード「ASRock 775 Dual-880Pro」のSATA-RAID 1機能をWindows XP Homeマシンに導入したいとき、RAIDしたHDDでは起動ディスクにはどうしても出来ないトラブルが発生。説明書、メーカーサイト等には特に注意書きが見当たらなかったと思いますけれど。
具体的に言うと、とりあえずマザーボード付属のCD-ROMで起動して、SATA-RAIDドライバフロッピーディスクを作ろうとしたら、BIOSの操作では使えたキーボードがこのCD-ROM Bootでは無反応に。メーカーサイトでドライバをダウンロードして解凍してフロッピーをつくったものの、Windows XPのCD-ROMでBootすると、冒頭でF6キーを押してもどういうわけだかサードパーティ製ドライバインストール画面に進むことができず。もちろん、OSのインストール先にRAIDドライブを選択することはできませんでした。ドライバがなければディスクがフォーマットされていようがどうしようが選択のしようがない。これ、原因が類推できるまでかなり時間がかかってしまって、同じことを何度も繰り返して時間と気力を浪費したり……。分かれば簡単なことでしたけれどね。


しょうがないので、IDE接続のリムーバブルハードディスクにWindows XPをインストールしてセットアップ。
そういうわけで、フロッピーディスクドライブの故障に気が付いてパーツをいろいろと買い揃えに行ったり、いろいろとすったもんだしたり……しているうちに、正月が過ぎてしまった……わけで……。今年の年頭からハードなトラブルでした。まあ、なんとか解決して、アンチウイルスやOSのアップデート、アプリケーションのインストール、ユーザアカウントを作ってバックアップデータを復元して……という手順に進めてひと安心です。
SATA-RAID 1ドライブはマイドキュメントのリンク先として設定。これでシステムドライブとファイルドライブを切り分けられたので、故障しにくくなったはずです。かんがえてみれば、RAIDドライブでシステム起動させたら何となく不安定になるかもしれず、RAIDの目的って、要するに自分で作ったデータが無事であることを狙っているわけなので、この方がセキュリティは高いわけで。
手間はかかりまくりましたが結果オーライですね。よかったよかった。

改造後のスペック

  • ケース
    • Proside PC-968A*3
  • マザーボード
    • ASRock 775 Dual-880Pro
  • OS
  • CPU
    • Intel Celeron D331 (2.66GHz)
  • RAM
    • DDR2 PC2-6400 1GBを2枚。
  • HDD
    • IDEのリムーバブルHDD=120GB(80GB&40GB)
      • 80GB部分にOSをインストール、40GB部分はとりあえず空き(Vistaのプレビュー版は削除)。
    • SATA RAID 1=250GBを2台でひとつのRAID 1に。ファイル置き場。
  • 光学式ドライブ
    • Pioneer DVR-A07-J-BK
  • Video Card
    • Aeolus FX5200
  • その他
    • フロッピーディスクドライブ*4
    • ファンコントローラー(メモリーカードリーダー、USB、IEEE 1394、オーディオ、SATA等のフロントベイ設置機能付き。ただし、SATAは内部的には未接続)
    • フロントUSB 2.0ポート×4(3.5インチベイ)。
    • IEEE 1394を背面2ポート、前述のファンコンに前面1ポート(給電済)。
    • 液晶モニタ
    • キーボード
    • マウス


ちなみに、そんなこんなでバタバタしていても、初詣にはきっちり行ってきましたよ。
年末のおみくじでは凶でしたが、しっかり吉と出ました。良かった良かった。例年より混雑していた気がしましたが……やっぱり、不況だからでしょうかね?

*1:写真は改造前のモノですが、もうPCケースをネジ止めしてしまったのでこの写真を上げておきます。

*2:FireWireで思い出しましたけど、Windowsマシンにはターゲットディスクモードみたいなものがないですよねぇ。あれ、死にそうなマシンの救助で大活躍なんですけど……。ううむ。その代わりに回復コンソールがあるけれど……あんまり、使い勝手が良くないんですよねえ……。助かるといえば助かりますけどね。

*3:かれこれ10年選手らしいです。これを譲り受けるときに調べてみたら、Windows 95時代のケースだとか。今時のケースに比べたらたぶん使いにくいのでしょうけれど、丈夫ですよ。っていうか、ここまでくるともう愛着レベルですね。

*4:新宿ヨドバシカメラではたった1種類しか置いていませんでした。色は選べたけれど。今やフロッピーって需要がないのですね……。