昨今の舞台についてと、週刊漫画家がいかに大変なのかってのがギッチリ詰まった回でした。
クリエイティブな仕事でプロになりたい人は志望ジャンル問わず今期の『【推しの子】』はみておくと良いと思いますよ、本当に。
メディアミックスでは。いろいろな都合はあってもそれぞれの立場で良いものにしようとはみなさん思っているはずで……。そこを妥協するか愛を通すか。
今回のキーワードとしては、原作者と制作側のディス・コミュニケーションというものがありましたね。
伝言ゲームになっては意図は通せない。
私が知っているあるテレビアニメでは、原作漫画家さんがアニメスタッフサイドから請われて脚本会議に参加していたらしい、って例もあります。そのおかげで、映像もシナリオも演出も非常に素晴らしい作品となりました。ただ、1期で終わってしまって後半がいまだにアニメ化されないのが残念なくらい。2期あれば原作全話できたはずなんですけど。1期の終わらせ方はアニメオリジナルですが、原作者さんとそうと相談されたんじゃないかと思いましたね。納得の締め方でしたから。
まあ、漫画原作の映像化や舞台化のようなことではなくても、原作の作り手の意図をどこまで汲んで別メディア化できるのか? というのはついて回る問題です。
うまくやれば、生身の人間(舞台化)や、声優さんと素晴らしい映像(アニメ化)により、もっと作品世界の良さが深まりますから。
しかし、あまりにも原作を尊重せずにやれば、原作を道具にした脚本家のワガママ作品になってしまう。これなら脚本家さんが別のキャラを作って全くのオリジナルをやった方が3兆億倍マシ、なくらいに。この問題でいまだに一番腹が立ってるのは『笑う大天使(ミカエル)』の映画版ですけど。あれはもう史上最悪。役者さんは悪くないですが、衣装や道具立てとシナリオとCGと演出をやった人たちは本当に何を考えてたんだってレベル。今思い出しても腹が立ちます。もう何年も経ってますし、映画館で1回しかみてないですけどね。あの漫画読んでどこをどうしたらああなったのやら心底不思議。映画代返してほしいし、見ちゃった記憶を消して欲しいレベルでしたから。
……脱線しました。
まあ、あんな例もあるので、アニメ化舞台化ドラマ化って怖いんですよね。
本当に。
アレンジする人は本当に責任をとってくださいね。原作をぶっ殺さないでください。本当にお願いしますです。