津波って怖いわ。

深夜番組で科学番組の再放送をしていました。何となく見ていたんですけど、スマトラ島沖地震津波は何故あんなに被害を出したのか、という特集。
途中から見たんですが、それでも怖さがよく分かる話でした。

  • 水平に見ていると、波の奥行きまでは意識できない。
    • 高いところから見ると津波は高波が奥行き長く続いているのがよく分かるが、水平に(浜辺から)見ると普通の高さの波と変わらないので、見分けが付かずに逃げ遅れる。波が来たときにはアウト。
    • 実際、同じ波を建物の上から観察している人のと、砂浜から見ている人のとで、撮影された映像から受ける印象に大きな違いがあった。
    • 津波の奥行きは数キロメートルから100キロメートルに達する物もある。だから、沿岸部から5キロ程度離れている場所はまだ危険。実際、スマトラ島沖地震津波ではインドネシアアチェとかで、沿岸部から5キロ離れていても、時速20キロ高さ80cmの津波で車や人が軽く流された。
  • 津波は波が崩れると、1.5から2倍の速さになる。
    • 高い波ほど、崩れると重力加速度もあって勢いがつく。
  • 津波と普通の波の見分けは情報戦。沿岸部では地震情報があれば津波も警戒すべき。
    • 津波警報は、震源地とマグニチュードから事前にシミュレートした結果を照らし合わせて予想しているだけのもの。実際の津波には間に合わない事がある。沖合で採った実際の波の計測ではない。

などなど。
たとえ50cmの津波でも破壊力は十分ということです。津波は水の固まりですから。例えば、高さ50cmでも、奥行き2キロの波が太さ1cmの柱にかけた圧力は……?
地震の後、水が引いたら危険。でもこの地震はあまりにも広範囲に波を伝えた為に、地震の実感が無い地域にも津波をもたらしたと以前聞きました。やはり、情報で防衛するしか無いんでしょうね。
それに、押し寄せる波が怖いだけでなく、一気に引く波も怖い。色々な物を吸い込んで沖合いに流してしまいますから。


で、ついでに言っておくと……。

にもありますが、数年単位でマグニチュード8クラスの余震の可能性はあるわけで。
まだ終わってないんですよね、スマトラ島沖地震


このような番組は、定期的に流すといいと思いました。