リリー・マルレーンの歌のこと

http://d.hatena.ne.jp/Yuny/20061002/p3
で触れました「リリー・マルレーンを聴いたことがありますか」を読みました。
なるほど、二次大戦中に敵国だったドイツとイギリスの双方で、ラジオが国境を越えて広めた歌……。
歌詞を書き換えながら、大量のバージョンとともに歌い継がれて来た歌。


歌を愛する心があっても、戦争は起こってしまう。
現場の兵士は家族や国を護るために戦うしかないわけで……。考えてみれば、兵士って矛盾した存在だし……。その不条理を歌が癒したのであるとすれば。


でも、本来はそういう事態に「ならない」ようにする方が本筋で。結局、為政者の責務でもありましょうし、ひとりひとりの問題でもあったり。
今、某近隣国がきな臭い感じですが、この歌のようなものがそういう意味で必要とならないことを切に祈ります。


なお、本書はベルリンの壁があった頃のドイツやユーゴ、フランスなどを知るためにも役立ちそうです。歌を追った旅行記でもありますので。