フィールド・オブ・フィーリング

毎日練習することは、やれるようになってしまえば非常に簡単だった。


すぐに取り出せる位置に楽器ケースとミュートを置いておく。私の場合はベッドのすぐ脇。
ベッドを使わない日はないのだから、その隣ならすぐにさわれる。置いてみたら、意外にぶつからないし、つまづかないみたいだ。


譜面台と楽器スタンドは、常に立てておく。テンポ60にセットしたメトロノームとチューナー*1、レミントンの教則本、練習曲、濃い鉛筆、ぞうきんは常にスタンバイ。
これだって、置き場所を工夫すれば大してスペースを取らない。


洗い立てのガーゼも常時絶やさないようにしておこう。とは言っても、汚れて来たらお風呂に入るついでに手洗いし、絞って部屋の洗濯ロープにでも掛けておけばいいのだが。


こうしておけば、例えば忙しくても、毎日30分くらいは楽器が出来る。
なんで、こんなことに6年も気が付かなかったかなあ?


30分あれば、準備+ロングトーンタンギング+簡単なリップスラー+1調だけのブレスコントロール+リラックス+片付け、の一通りのメニューが出来るんだよね。余裕で。
で、これだけやってれば、もう多分、睡眠障害にならない。自分にとっては練習は睡眠薬代わりでもあるんだし。


いいシゴトと出会うには、さっさと眠れる自分をもう手放さないこと。


そして、このような吹奏人的に整頓された環境(空間的・時間的・精神的・労力的……な意味を全て含む!)を、日々のちょっとした気遣いでキープし続けることだ。ここは自分の聖域、感性のフィールド、そうそう簡単に壊してたまるかって。……そう、「自分の感性くらい、自分で守れ」だ。


以上、「自分の時間―1日24時間でどう生きるか」を読み返しての感想でした。この本、1時間で読めるけど、スゴくスッキリさせてくれて内容がいいです。イギリス人的な文化背景描写も愉しいしね。