はてなリング「吹奏楽リング」に参加してみる。

このところ、すっかりトロンボーン日記になっているので、はてなリング吹奏楽リング」に参加してみました。やっぱり作っておられる方が。
http://brass.ring.hatena.ne.jp/
よろしくお願いします。
注目エントリーがちょっとエラいことになってしまったので、idea:12664でその辺を調整できないか提案中です。→却下されました。残念。


そうそう。日記のトップでも書いていますが。
自由演奏会2006(横浜会場)11月25日(土)に参加します! 一緒に演奏しませんか?


たった一台の楽器でも、多くを教えてくれますが。
吹奏楽編成(25人〜26人くらいいれば立派な楽団になる)になると、ものすごいパワーを持つと思います。四重奏(カルテット)とかも愉しいし、二重奏(デュエット)も面白い。


中高生時代、吹奏楽部でよかったなと。大学でも小さなオケで。楽器やっててよかったなと。
つくづく今になって思います。自分が過ごして来た学校の楽器庫のモノがたくさんある空気とか、音楽室の安心感とか、本番のステージの緊張感とか。そういうものが与えてくれたことのかけがえの無さ。初めてのコンクールの舞台袖の空気とか。タクトが降ろされる瞬間のピリリとした感じ。
たかだか1拍の音を外さないために、リップスラーを繰り返していたこと。そして今、また同じようにやっていたりして……。


遠い昔のどこかの誰かが、ただの筒状のナニカに唇を当てて吹くと、面白い音がすることを「発見」し。
それを「スゴい」と思った誰かが、もっといい音がする方法を考えて工夫して。
その連なりの上に、自分のホルトン TR-150があるわけです。
金管楽器の歴史、となると、どうしてもアドルフ・サックスによる「サクソルン」の発明とかに目が行きがちですが、原始時代のリップリード楽器ってどうだったんだろうなあ、とも思います。オーストラリアのアボリジニに伝わる「ディジェリドゥー」とか、スイスの「アルペンホルン」とか、民族楽器などに今でもある木製の金管楽器*1を思うに付け、ただ単純に「音を出したい!」という気持ちそのもののエネルギーって尊いなあと思うのです。


最近は、トロンボーン吹きでありながらも、もっと木管楽器に合いやすい柔らかい音は無いかなあという追求をしているような気がします。一人で練習しているせいが大きいと思いますが、どんどんユーフォニアムっぽい音になって来てて。大きい音よりも柔らかい音が欲しいこのごろです。パワーで押して行くのよりも、ピアニシモを磨きたい。柔らかい中音域が欲しい。主旋律を伴奏するにふさわしい音を、もっと追求したいなあと。
こんなこと、中高生の頃は思わなかったのですが……10数名の大学オケで唯一のトロンボーン吹きをやっているときに、音楽に対する気持ちが大きく変わったのかもしれません。チェロと同じく伴奏系のことを多くこなすうちに。
もちろん、吹奏楽で要求される、トロンボーンらしいフォルティシモも好きですけれども。


雨が降り続く東京で。独りG線上のアリアを思い出しています。そう、例えばああいう優しい感じ。

*1:楽器の分類学上は、木で出来ていても骨や貝でも金属でも、唇のリードで演奏するなら金管楽器です。