水俣展で調べてもらった毛髪水銀測定のこと

「水俣・明治大学展」を見てきました - Yunyの鉄は、熱いうちに鍛て。」で見学してきた水俣展。そういえばあの日に受けた毛髪水銀測定の結果が、数週間前に送られてきていました。量は日本人平均よりやや多いくらいみたいです。でも、問題はなさげなのでとりあえずは安心というか。毛髪水銀には各種血液検査のような「正常値」に相当する量は定義されていないみたいですが。
それから、いろいろ解説文が付いていて、自分の体に水銀も入っていることについて、勉強になりました。


普通に生活していても、魚介類を通じて水銀は体に入ってきてしまうモノらしいです。でも、体にはそれを排出する機能もあるようです。この辺の詳しい話は「国立水俣病総合研究センター トップ>水銀と健康」を参照してください。この日記に書くのはやっぱり難しい話なので。
ただ、水俣病……う〜んと、あんまり地名で呼びたくないので……仮に……あのメチル水銀中毒公害に罹患した患者さんは、こんな量じゃ済まなかったわけで。一応、自然界の海の水にも水銀は微量含まれているし、それを魚介類が体に蓄積して人間に持ち込んでくることはあるんですが、人間自身が海に流した工業排水にメチル水銀化合物が大量に含まれてしまったために、あの公害が起こってしまったわけで。このあたりのお話については水俣病情報センター 水俣病のあらましをご参考に。


私自身、お寿司やお刺身といった鮮魚、煮魚焼き魚の類が好物です。それに、干物とか小魚とかも。
魚を普通に食べている分にはあまり問題がないこと、それから、人間が海を汚せば報いは人間に返ってくるということ。
実際に自分の髪の毛を調べていただいて、よく実感できました。


それに、大きな企業や行政が間違ったことをしでかしたとき、それを正すことができるのは市民だと思います。企業や行政がいつも悪いとは限りませんが、頼っていてばかりでは、いい市民生活はできないんだろうなあって。水俣の皆さんがあれだけ必死に動いて、それでもちゃんと責任を認めるとか、原因を解明するとか、当たり前のことがなされ始めるまで10年以上かかっていて。それはおかしい。絶対におかしい。
インターネットは市民が力を出せるメディア。情報は玉石混交ですが、ちゃんとそれなりの眼を持てば使えます。うわさに流されるのではなく、正しい情報の元に判断できるのであれば。


知ることって大事です。