友人からメールが回ってきて、あとネットでも多少情報を集めてみましたが……信じられない。
大学時代、お世話になった先生です。
10月9日のことだったようです。かなり突然のことだったようです。
大学時代、先生の授業や声楽実技は履修していませんが、大学クリスマスコンサート等の折に先生の美声は何度も拝聴していましたし。学内中に響き渡る大きなテナーボイスの発声練習は、学生時代の日常的BGMでした。
私が所属していたオーケストラ部の顧問を担当していただいたのが思い出です。新歓でお蕎麦をご馳走になり、蕎麦がきを出してくれるお蕎麦やさんはたいていおいしいということを教えていただきました。タクトを振っていただいたりとかも……。ともかく明るくて気さくでパワフルで。歌を歌うのは楽しいって、喉だけではなく背中で語れるすごい方で。
そうそう、ノリのいいお人柄ゆえなのか、なぜかマラカスがものすごく上手です。あの楽器はただ振ればいいって言うものでもなくて、キレとまとまりのあるリズム音を刻むためには、リズム感や筋力も技術も必要なのですが。見た目はダンディなかっこいい方なので、マラカスが上手いっていう……ますますそのギャップも面白くて。
って、本当ならすべて過去形で書くことになっちゃうんですよねえ。現在形でしか書けません。気分的には。
友人からいろいろメールをもらいましたが、先輩後輩同級生、みな一様に信じられないと。私も同感です。
なんか、あの方が亡くなられるというのが想像できないんですよね。
学生から非常に人気があった先生でしたし。
Webユーザとしても残念なのが、先生の公式Webサイトの公開開始が今年7月からだったらしいこと。トップページを見たら「since 2010 julye」ってカルメンがお好きだった先生らしいスペイン語で……。コンテンツも、これからたくさん執筆なさりたいことがおありだっただろうとよく分かる感じでした。
（このサイトは検索で見つけたチェンバリストの渡邊温子さんのブログで紹介されておりました。感謝致します）
あと、Windows版のIEとWindows Media Playerが無いと聴けませんが、Webでの音源も見つけられました。有料ですが登録しなくてもWebMoneyでも支払い可能なサイトさんなので、もしも良かったらどうぞ。本当に美声です。
ともかく、信じられなくて、とても残念です。
先生が存在感で教えてくださった、音楽は楽しいということ。私はこれを忘れずに生きて行きたいと思います。何もお返しできないまんまですけれども。
ご冥福をお祈り申し上げます。
