それくらい自分でやりなよ(フジテレビの問題雑感)

フジテレビのあの問題。あと、ジャニーズ事務所の問題とかも。
個人的な考えなんですけど。

喫煙所で、目上の方がタバコを出したら、若手や部下が火をつけてさしあげる。
飲み会の席で、誰かのグラスが空なら、周りの人がビールをお酌してあげる……みたいなこと。
これって、気遣いとか親切行為なのかなぁ? と。
正直、それくらい自分でやれば? って思ってしまうんですよね。
いや、これを親切心からやってくれているだけなら良いんですが。
「誰もタバコの火をくれない」
「誰もお酌してくれない」
→お前ら、なんて不親切なんだ! 無礼なんだ!
みたいになって、それで「貴様の会社との売買契約なんざ、解除してやる!」みたいなことになったりして……。

なんというのかな。

ああいうことが当然の『礼儀』としてまかり通っていた日本から、まだ全っ然脱却してないから、こんなことになってると思っています。
芸能界が、若手や女性が上の人に気に入られるために普通なら考えられないようなことをやらなきゃ仕事をもらえないような、歪な業界になっちゃった過去はしょうがないです。
でも。もうそんな時代じゃないですよね。
もしも個人が個人として独立して、自分のことは自分でやりつつ、他者をリスペクトするような社風の会社だったら、今回のフジテレビのような、かつてのジャニーズ事務所のような、人権軽視の問題は起こらなかったと思うんです。
めちゃくちゃ権力を持ったガキ大将が無理難題をふっかけているようにしか思えなくて。
Childishとしか思えなくて。
でも、こういうのが、日本の古い会社ではまだまだまだまだまだまだ蔓延っているわけですよ。アタマにきますが。
海外から見たら恥ずかしいですよ、きっとこれ。
弱い立場の人を下に見るようなことを組織的にやってて、それが横行してて、だから色々明るみに出た時に、世論からぶったたかれる。
少し前の、ドラマ化された漫画作品で、原作者さんの意図がまるで無視されていた問題も、似たものを感じます。
同じプロジェクトに関わっているのに、その中の誰かを軽視するようなことをしていることに無自覚だったりすれば、絶対にしっぺ返しがきます。
今回、フジテレビの会見は異例の10時間オーバーだったらしいです。
さもありなん。
準備不足としか思えない。
放送局といえば、時間管理のプロのはず。情報のプロのはず。
「あと10秒でCMです」とか、死ぬほどやっていたでしょうが!
難しいニュースをわかりやすいまとめにするとかも、できて当たり前だったでしょうが!
オープン会見とはいえ、上の人たちが取材される立場になったらなんでこんなに稚拙なのか。
部下を大事にしないから、情報が社内で通りやすい体制になってなかったから、こんなことになってしまったんでしょう?
10時間会見に同情する向きもあるようですが、自分としてはこの程度じゃ全然甘い、ぬるいと思っています。
やってることは質問に延々と延々と答えてただけで、人間としての尊厳を理不尽にぶっ潰されたりはしていないんですから。
これで許してなるものか。
私はただの野次馬ですし、個人的に恨みはありませんが。
ともかく日本人として恥ずかしすぎますよ。
事態の趨勢を見守りたいと思います。