真実は人の数だけある

この会見、彼から見た真実を可能な範囲でありのままに語ってくれたんだと思いました。
というか、人は自分の知らないことは語れないので。想像とか妄想なら別ですけど。
大規模な嘘をつくと、その辻褄合わせがまた大規模になります。矛盾のない大規模な嘘を構築するのはとても難しい。例えば逆転裁判をプレイすればよくわかります。人は嘘をつけば簡単に矛盾してしまう生き物です。水原さんはそこまでお考えにならなかったのでしょうか? 水原さんの真実を語れば良かったのです。真実はそれぞれにあるのですから。
嘘によるコストを無意味にかけるよりは、知っている範囲で知っている事を自分なりの見方・言葉で語り、わからないことは語らない方が、はるかに簡単でスッキリします。野球の方が大変なんですから、下手な嘘は身を滅ぼす。そんなことは勝負師として百も承知でしょう。
ただ、この会見で語られなかったことも多くあります。それは捜査中だからということもあれば、本当に知らないからということもあるでしょう。そこは当局の捜査を待つしかありません。いまはわからないことが多くあって当たり前です。
何はともあれ、大谷翔平選手の今の大仕事は、多くのヒットを打つこと、たくさん走ること、そして身体を確実に治すことでしょう。
またいつか、世界が唸るピッチング、スーパーヒッティング、そして油断できない盗塁ぶり、さらに素晴らしい笑顔を披露してくれる日が早く来ますように。
WBCベースボールキャップを投げた、あの栄光の時のように。